世の中には数え切れないほど多くの企業がありますが、その中でも成功している企業はほんの一握り。成功する企業、失敗する企業、両者の差は 経営戦略にあるのです!一流の経営戦略を学びたいのなら、成功企業とダメな企業の経営手法を見比べてみましょう。 『良い戦略、悪い戦略』という本が、両者の違いをハッキリと示してくれます。
失敗する企業に見られる”悪い戦略”
著者いわく、企業が失敗に終わる悪い戦略の原因は、 誤った発想と リーダーシップの欠如だそうです。この悪い戦略には、4つの特徴があります。
まず、 中身がない戦略を語ってしまうこと。カッコいい言葉や、ムダに難しい外来語表現などを使って、いかにもハイレベルな戦略であるかのような幻想を、社員に与えてしまいます。 具体的な内容のない戦略は、いくら着飾っても戯言に過ぎないのです。
次に、 重大な問題に取り組もうとしないこと。会社が大変な局面を迎えているのに、失敗する企業のトップの多くは、見ないふりをするか、「簡単に片付く」あるいは「一時的なもので、いずれ良くなる」といった間違った定義をしてしまうのだとか。
目標を戦略と取り違えている、というのも悪い戦略に見られる特徴の1つ。悪い戦略の多くは、 難しい問題を乗り越えるためのプロセスを示そうとしません。問題解決のための具体的な策を掲げず、「こうなればいいな」「こうしたい」といった単なる願望や希望的観測を語っているだけなのです。
4つ目の特徴は、 そもそも間違った戦略目標を掲げていること。戦略目標とは、 戦略を実践するための手段として設立されるべきものです。これが解決すべき問題と無関係だったり、実行の見込みがないものだったりすれば、それは間違った目標と言わざるを得ません。
では、”良い戦略”とはどんなもの?
続いて、成功を収めている企業の戦略について見ていきましょう。成功企業に見られる”良い戦略”の特徴について、著者はこう語っています。
悪い戦略の多くは、「いま何をすべきか」がハッキリと実現可能な形で示されていません。これでは欠陥品のようなものです。これに対し、 良い戦略は必ずと言っていいほどシンプル、明快なのです!
本当に良い戦略であれば、パワーポイントを使って延々と説明する必要もありません。「戦略マネジメント」などと呼ばれる、小難しいツールなども無用。必要なのは、こちらの打つ策が大きな効果をもたらす ポイントを見極め、そこに 狙いを絞り、手持ちの資産という武器を 集中すること。これこそが経営戦略の基本であり、最善のものなのです!
成功している企業と失敗している企業、両者の違いについてお分かり頂けましたか?時代は変わっても、戦略の本質は変わることがありません。シンプルかつわかりやすいものほど、質の高い戦略だと言えるでしょう!経営戦略の立て方にお困りの方は、この本から成功する戦略の秘訣を教えてもらってはいかがでしょうか?
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