昨今、働き方の変革に伴い高齢者の働き方にも大きな変化が起きていることを皆さんはご存知でしょうか?最近では大学に通い直す社会人も増えていますが、高齢者も例外ではありません。50~60歳を過ぎてから大学に通い直し、学んだ知識を活かして起業する「シニア起業」が徐々に広がりつつあるのです。2011年の 中小企業白書によると、50歳以上の起業家の割合は1979年の18.9%から2007年には42.1%と倍以上にものぼっています。では、なぜ今シニア起業が流行しているのでしょうか?
シニア起業が流行するワケとは...?
一般的には50~60歳というと社会的な地位も上がり、余生は貯金と年金で生活しようと考える人も多いですよね。それでも起業をしようと考えるシニアの起業の目的はお金ではなく、やりがいという人が多いよう。シニア起業家の多くが第2の人生をどう生きるか模索し、今までのキャリアで培った経験や知識を活かして社会に貢献していくことが、自分の幸せや充実感に繋がると考えています。実際に、研究開発企業を経て65歳で起業をした方は以下のように語っています。
また、定年後は働きたくても働き続けられる職場はなかなかありません。それならばいっそ定年のない「起業」をしてしまおうと考える、働くことにアクティブなシニアが増えているようです。
シニア起業家が活躍する分野とは?
50~60歳代のシニア起業家に最も多いのは、自身の経験や人脈を活かせる分野での起業です。第2の人生、前職とは違う分野に思い切って挑戦という方は多くない模様。例えば、前職で健康食品販売会社に勤めていた人が健康食品の製造、卸、小売を行う会社を立ち上げたり、料理好きで節約が得意な主婦の経験を活かして駅前にカフェを立ち上げたりと今までの経験やノウハウを活かせる分野での起業が主流のようです。
50~60歳代の方は豊富な実務経験の中で培ったスキル、知識、人脈、ノウハウを豊富に持っています。それらを活かして働けるからこそ、やりがいを感じられるのではないでしょうか?
国の財政悪化に伴う年金支給の引き上げにより、これから多くの人が60歳以降のキャリアを考える必要が出てきます。そんな中、やりがいを求めて働き続けるシニアが増えることで、今はまだ新しいシニア起業という選択肢がもっと一般的なものになる日も近いかもしれません。
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