数々のエリートを世に輩出した、ハーバード・ビジネス・スクール。その中でも学生から絶大な人気を誇った講師、 クレイトン・クリステンセン教授をご存知でしょうか?重病を患い、2010年春にスクールを去ってしまった彼が、最後の講義で学生に語ったことは、 「人生経営学」と呼ばれるものでした。著書 『イノベーション・オブ・ライフ』にて、最高の人生を送るため自らを”経営”していく方法を教えてくれます。著者は、人生における”本当の幸せ”をみつけるための秘訣として、次のように語っています。
著者によれば、仕事におけるモチベーションを高める要因には、報酬や職の安定、仕事条件といった 衛生要因と、仕事におけるやりがいや他者からの評価などといった 動機づけ要因の2種類があります。しかし衛生要因は、ある一定水準を超えると仕事での幸せを生み出す要因ではなく、幸せがもたらす副産物に過ぎなくなってしまうそうです。報酬などばかりを求めるのではなく、 新しい知識や 成功体験を常に求め続けることが、仕事のモチベーションアップに繋がり、最高の人生を送るコツだといえるでしょう。
また著者は、人生を幸せにしたければ企業と同じように ”戦略”を立てることが大切だと述べています。この戦略を立てる際のポイントが、 心から実行したい戦略を実行するということ。多くの企業の意思決定システムは、見返りがすぐに形となって現れるような取り組みに投資を促すようにできていると思います。そのため、 長期戦略のカギとなる取り組みへの投資が疎かにされがち。この仕組みは、私たちの人生やキャリアとも似ているとは思いませんか?
企業戦略であれ人生の戦略であれ、戦略は時間や労力、お金をどのように費やすかという、日々の無数の決定を通して生み出されます。人生に明確な目的と戦略を持つことは大切ですが、自分の持てる資源を、戦略にふさわしい方法で投資しない限り、その投資はムダとなってしまいます。 「自分は何がしたいのか」これをベースに戦略を立てていくことが肝要。そして優先事項を挙げていき、それに沿った方法で、資源を配分することに尽力していきましょう!
この本では、ハーバード・ビジネス・スクールの人気講師である著者から、最高の人生を”経営”していく方法を学ぶことができます。企業と同じように、自分の人生を上手に経営していくことが、成功を掴む秘訣です。あなたは自分の人生の”経営者”だという自覚を持って、人生を送っていきたいものですね。
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