今日では、多くの企業が優秀な人材を獲得しようと、リクルート活動に力を入れています。その一方で、社員の流出に関しての対策は不十分なのではないでしょうか?せっかく苦労して獲得した”デキる社員”を手放してしまうのは、会社にとっても痛手ですよね。 『会社で活躍する人が辞めないしくみ』という本が、優秀な人材が外に流出しないための工夫を伝授してくれます。
本のハイライト
著者は、社員に対して 「安心」を与える仕組みをつくることが重要だと述べています。辞めてしまう社員の意見として、「日々同じ業務の繰り返しで、代わり映えがない」というものもありますが、それは「安心」ではなく「安定」を与えてしまっているから。「安定」して変動がない状態においては、新しいことにも無関心になってしまいがちです。しかし「安心」が無くなってしまうと、いつも心配事ばかりという状態になり、 目の前の業務に集中することができません。社員の流出を防ぎたければ、まず 給与面や 働く環境が、社員に不安感を与えていないかを見直してみましょう。
また、”辞めない社員”を育てるためのポイントは、会社における 「大切なこと」と 「優先順位」を意識付けさせることです。会社の方針、方向性と社員自身の考えが統一されていれば、社員はそう簡単に辞めてはいかないと著者は言っています。
特に新入社員の教育に関しては、 マニュアルを作成することが効果的。マニュアル作成により新人教育のポイントを 「見える化」することで、教える側の品質が均一となり、教育する先輩社員のスキルに依存しなくてもよくなります。一方で既存の社員は、会社の理念や仕組みを理解しているはずですから、外部からスカウトした人物とは会社組織への理解度が違います。 優秀な人材は外部からは簡単にはやってこないと肝に銘じて、デキる社員を自社で育て上げる仕組みを構築させていきましょう。
この本では優秀な人材を外部へ逃がさないための、会社の仕組みづくりについて学ぶことができます。採用活動と同様、社員の流出を防ぐことは会社の成長にとって欠かせません。将来の会社を担う人材を手放さないためにも、一度この本をもとに会社の体制を見直してみてはいかがでしょうか?
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