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研修で人材育成は出来ない?!現代の研修が必要な人材を育成出来ないワケ

Rio

2014/09/09(最終更新日:2014/09/09)


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 日本ではここ最近、人手不足が大きな問題となっています。しかし、スイスのビジネススクールの教授シュロモ・ベンハー氏は「世界的な人材不足はこんなもので済まされない」と語っています。さらには、現代のような教え込む研修では人材は育たないと主張しています。では、なぜ現代の研修では必要な人材を育成出来ないのでしょうか?

現代の研修が必要な人材を育成出来ないワケ

 現在、世界的な傾向として金融資本より人的資本を求める流れがあり、多くの企業が単なる働き手ではなく、”優秀な人材”を求めています。では、企業が求める”優秀な人材”とはどのような人なのでしょうか?

 企業が求める優秀な人材、それは”自ら学習する能動的な人材”です。ビジネスの世界は複雑かつ絶えず変化しています。企業が新しい市場に参入しようとするなどビジネスの変革の際、企業が生き残っていくためには模範解答を覚えている人ではなく、スピード感を持って自分で答えを作り出していける人が必要なのです。

 しかし、現代の研修は一方的に知識を教え込む形を取っていることがほとんどです。この場合、受講する側はどうしても受動的になってしまいます。このような研修では、企業が求める能動的な人材を育成することは難しいという訳です。

個人に求められる仕事への姿勢とは

 研修で優秀な人材が育成出来ないとは言え、研修だけが人材育成の手段ではありません。本来研修は人材育成の最初の手段に過ぎず、自分のキャリア人生は自分で切り開いていくものであるはず。たとえ研修が一方的に知識を教え込むものだったとしても、その知識を応用できるかできないかは個人にかかっています。現代の知識を教え込む研修のデメリットをわかっているからこそ、危機感を持って自分自身で受け身にならないような工夫をすることだって出来るはずです。


 どんな組織に属していようと、自発的に課題を見つけ、能動的に行動出来る社員は優秀な人材です。研修など会社の仕組みに頼り切って、自分の成長を会社に委ねるのではなく、自分のキャリア人生は自分で切り開いていくという気概こそ、現代の個人に必要とされているのではないでしょうか?

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