国債残高が過去最大の863兆8880億円であったと、財務省が発表しました。これは6月末時点での数字で、前年末からだいぶ増えたことになります。
国の借金のほとんどは、国債となっています。国債とは、国がお金を借りるために発行する借用証書のことで、国の借金のうちの約8割を占めています。
では、国はどこからお金を借りているのでしょうか。
国が発行した国債のほとんどを日本の金融機関が買って、保持しています。つまり、国は銀行にお金を借りているのです。銀行は買った国債を日本銀行に売り、利息によって新たな資金を得ています。
銀行は国債を買うお金をどこから調達しているのかというと、われわれ国民からです。わたし達が預けたお金で銀行は国債を買っているのです。国債に関するニュースで、「国民1人当たり~円の借金を抱えていることになる」と記されますが、国民は借金をするどころか貸しているので、少し違和感がありますね。
今回、過去最大の借金を抱えてしまった日本ですが、破綻の心配はないのでしょうか。
今のところ、破綻の心配は無いとされています。しかし、金利が上昇することに関して危惧する声があります。
発行される国債が増えれば、国債の価格が下がり、金利が上昇します。なぜなら、金利は、利息÷債権価格(国債の価格)によって決まるからです。
金利が上昇すると、国債を持っている銀行は損失を被り、政府も新たな国債を発行することが難しくなってしまいます。
財務省は2015年度における国債費を増加させるなど、増大した国債への対策を国は行っています。国が対策をし、国債の価格が上がり、金利が下がることが期待されています。
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