性差別、セクハラ、パワハラ…働く女性は職場で様々な障害に直面しています。未だ男性が中心となっている現代社会において、女性はどのようにキャリアを築けばいいのでしょうか?この「女性の働き方」について独自の意見を主張しているのが、フェイスブックCOOであるシェリル・サンドバーグ。彼女の著書である 『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』という本が、これからの女性の働き方を示してくれます。
大切なのは、一歩踏み出す勇気
「彼女は野心家だ」というのは、褒め言葉ではないと感じる女性は多いはず。出世や昇進には、リスクテークや自己主張が付き物。ですが、これらは女性がやらないように言われ続けてきたことではないでしょうか。男性には仕事に対して野心を持つことが期待されるが、女性の場合には選択肢の1つにすぎず、それどころか好ましくないとされることも多いと思います。
このように、 女性の社会的成功は犠牲を伴うのです。そしてこの犠牲から逃れたい、という思いから、女性は障害に対して 「恐れ」を抱くようになります。皆に嫌われる恐れ、失敗する恐れ、悪い母親、悪い妻になる恐れ…こうした恐れがなくなれば、女性は仕事上の成功と家庭生活の充実をためらわずに追求できるでしょう。障害は自分の力で乗り越えることができるのです。まずは恐れに 立ち向かう勇気を持つことです。
完璧を目指さなくて良い
全てを手に入れる、そんな望みを抱くのは、女性にとって危険な罠だと著者は言っています。この言葉は、全てのことを完璧にこなせる人はいません。私たちは制約がある中での最適化に取り組まざるを得ないのです。
完璧を目指すのはやめ、 持続可能な目標を立てましょう。「すべてをこなせるだろうか」と悩むのではなく、 「自分と家族にとって一番大事なことをできるだろうか」と問うようにするのです。その上で、仕事や子供、社交など様々な要素に時間というリソースをできるだけうまく配分すること。限られた時間の中で、自分自身を最大限に活用できるよう試みてみましょう。
この本では21世紀を生きる女性がいかにキャリアを築いていくか、社会に求められる女性の在り方についての著者の考えを知ることができます。働く女性はもちろん、女性と共に働くビジネスマンの方にも読んで頂きたい1冊です。
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