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働く目的は”お金”と答える若者が急増!働く”意味”はどこに向かうのか

Rio

2014/09/02(最終更新日:2014/09/02)


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 皆さんにとって働く目的とは何でしょうか? 内閣府の調査によると、「働く目的は何ですか?」という質問に対して20歳以上の男女の51%が”お金を得るため”と回答しています。生きがいを見つけるため、や社会の責任を果たすためといった回答に大きく差をつけて、多くの人々が働く目的に”お金”と回答しているのです

 さらに、20~50代男女を対象にした「 働く目的・モチベーションに関する実態調査」によると、若年層になればなるほど働く目的を”お金”と答える人が多いことがわかっています。これはつまり、若者の働く目的がやりがいを得ることや自己実現といったものよりも生活のためとなってしまっているということですね。

 ではなぜ、生活のために働く若者が増えているのでしょうか?

生活のために働く若者が急増するワケとは...?

 生活のために働く若者が急増する背景には、現代の若者が不況の日本しか知らないが故に生み出された”先行きの不安”が大きく関わっています。1991年にバブルが崩壊してから日本は長い低迷期に入り、雇用情勢は悪化の一線を辿りました。21世紀を迎え、バブル崩壊後3回目の景気循環により、本格的な景気回復を迎えたものの、労働者の生活は景気回復の恩恵を十分に受けることが出来ず、平均賃金は低下しました。

 また、2008年にはアメリカを中心に発生した金融危機の影響を受け、日本経済は収縮。さらに、記憶に新しい2011年には東日本大震災により日本全体が経済活動に対して制約を受け、生産活動が停滞するという事態に陥りました。

 このように、20代を中心とする現代の若者は景気の良い時代を1つも経験していないのです。故に仕事に希望を持つことが難しく、働く目的はやりがいよりも生活のためと答える若者が増加しているのではないでしょうか?


 生活するためにお金を得ることはもちろん必要不可欠です。でも、人生は一度きり。人生の時間の多くを占める”仕事”の目的がお金というのは少し虚しい気もします。アベノミクスなどの効果で働き方全体に大きな変革が起こりつつある今、様々な働き方の登場によってお金以外に若者の心を掴むものが出てくるかもしれません。

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