「代ゼミ」と言えば、河合塾や駿台予備校に並ぶ有名な予備校の1つ。そんな代ゼミが今回、衝撃的な発表をしました。
全国に27校ある現在の校舎を7校へ縮減することが明らかになりました。2015年度以降の生徒募集を中止して、最終的には閉鎖が行なわれます。
現在代ゼミに通っている1・2年の生徒にはグループの塾を紹介する措置が取られます。しかし、3年生や浪人生はこの発表を受けて今年は絶対に合格しなくてはならないとプレッシャーと戦っていると言われています。
さらに、現在の塾の職員や行使には40歳以上を対象に希望退職を受付けていますが、定員などは発表されておらず、まだ曖昧な点も多くあります。
では、なぜ今回一見成功しているようにも見える代ゼミがこんなにも急速な方向転換をする必要があったのでしょうか。
大きな原因は、少子化・現役志向・大学入試の多様性の3つです。子供の数が少なくては、そもそも経営は成り立ちません。さらに、代ゼミは浪人生を対象に事業を展開しているために、現役志向によって浪人生が現象していると言われる現在では、経営が困難になりました。
この事態を受けて、ネット等では代ゼミが「ヤバい」と噂になっています。しかしその一方で、代ゼミは以前から少子化や浪人生の減少が起こるという現在の社会状況を予想しており、ホテルや商業施設への転換を行なっていると言われています。
立地や建設条件、保有形態など様々な面で優れている代ゼミの校舎だからこそ出来たのが今回の大幅な方向転換であると言われています。その前例に従って、今回閉鎖された校舎がホテルや商業施設へと変わっていくかもしれません。
代ゼミのような有名予備校に大打撃を与える少子化。他の予備校や企業にも影響があることが考えられます。そのため、事業や施設を小規模にしたり、インターネットを活用して人件費を削減する等の施策を代ゼミだけでなく他の予備校も取る必要性が出てくる可能性があります。
参考
【驚愕】代ゼミの恐るべき先見性。予備校から不動産会社に華麗な転身か。既に実績多数。 : 大人のまとめ新聞
河合塾、駿台予備校とともに「予備校3大大手(SKY)」と呼ばれる代々木ゼミナール。そんな代ゼミが、全国27校舎のうち7割に当たる20校舎を閉鎖し、数百名の講師の希望退職も募るというニュースが報じられた。これを受けてソーシャルメディアでは「代ゼミヤバい」「代ゼミ死亡
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