皆さん、タコの擬態を知っていますか?タコの皮膚は岩場や海藻などと同じ色、模様に変化します。このカモフラージュ能力を現実に再現できれば、建築、インテリア、服飾から軍事にまでかなり幅広く応用することができます。
今回、そんなタコのカモフラージュ能力を実現した新素材を、遂に米科学者率いる研究チームが開発しました。
上の画像の藻のような物は、実はタコの擬態した姿です。タコは、このように近くの物にカモフラージュして獲物を待ちます。
今回、米科学誌で発表された論文では、このタコの擬態と同じ働きをする新素材の初歩の部分がついに開発されたとありました。
その新素材とは、白い光などを照射すると自動的に反応して、それに合った色や模様に変化するというもので、主執筆者でイリノイ大学教授のJohn Rogers氏や、その研究では世界的権威であるRoger Hanlon氏などを含む国際研究チームが開発に成功させました。
この新素材は複数の層からなり、内蔵されている感温染料、感光センサーなどにより、周囲の変化に合わせて1秒ほどで色や模様を変化させることが可能です。
この新素材は、まだまだ商品化とまではいかないようですが、世界中の服飾関係者やデザイナー、軍事関係者などの間では既に人造カモフラージュ素材として熱い視線を注がれています。そもそも、この研究には米海軍が長い間資金の提供をしており、軍事関係での利用がされる可能性も。
何もいらずに周りの環境に同化するカモフラージュ素材。是非、平和的な利用が望まれます。
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