政府は景気が良かったかどうかを示す指標を約1ヵ月後に公表しています。8月6日、政府は6月における景気の指標が前月に比べて少し下がり、増税後の景気が「足踏みしている」と発表しました。景気の指標が下がったのは、増税した月である4月以来です。
果たして、増税後の経済は停滞しているのか。6月の景気ニュースをまとめてみました。
6月における商業販売額は、前年度に比べて0.6%減であり、3ヶ月連続で減少しました。減少した理由としてはやはり増税前の買い込みの反動があり、特に家電や衣料品等が顕著のようです。
また、今年の6月は雨の日が続くなどの天候不順の日が多かった月です。天候に影響され、前述した家電や衣料品の中でもエアコンや夏物の服の売り上げが特に落ち込みました。
商業全体の販売額が減少する一方で、価格が上昇している石油等の燃料や、賞味期限等により増税前に買いだめができなかった飲食良品は増税後も販売額を伸ばしました。
生産面において、全ての業界の販売額が減ったわけではないとはいえ、6月における日本の景気は前年に比べて悪くなりました。では、6月の雇用面ではどうだったのでしょうか。
6月、失業率は前月に比べて悪化したようですが、それに反して求人率は上昇し、22年ぶりの高い数字を叩き出しました。雇用面において、6月の景気は悪かったとは言い難いでしょう。
6月の景気が悪くなったと指標が示した原因は増税だけでなく、天候不順もありました。必ずしも増税によって日本の景気が大ダメージを受けたというわけではなさそうです。ただし、景気が停滞しているのは事実です。来年は消費税がさらに上がるとされていますので、それまでに景気の大幅な回復が望まれています。
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