昨年度の最低賃金の平均は764円でしたが、政府は2020年までに最低賃金の平均が時給1000円になることを目標としています。確かに2000年以降最低賃金は毎年上がっており、2013年度は前年度から15円上がりました。しばらくは毎年10円以上は確実に上がる見通しです。
しかし、今のペースだと最低賃金の平均が1000円という目標達成は不可能だという声もあります。それでも政府は目標達成を放棄していません。
政府は最低賃金が上がると景気がよくなると考えているため、目標達成を諦めないのです。最低賃金が上がって人々の収入が増えれば、よりいっそう消費をするようになります。消費の量が増えた結果、経済が潤うわけです。
「賃金を上げて景気がよくなるのであれば、どんどん上げればいいじゃん」と思う人もいるかもしれません。賃金が上がれば誰だって喜びますものね。どのようにして最低賃金は取り決められているのでしょうか。
最低賃金は、各都道府県の審議会が調査を基にして決めています。賃金を上げることは人々の消費欲も上がりますが、企業にとっては人件費が膨らむのでマイナスになります。つまり、必ずしも景気がよくなるとは限らないのです。審議会は調査をした上で目安を立てて、検討し、最低賃金を決定します。
政府は2014年度の最低賃金の目安を780円としました。目標である1000円まではまだまだ遠いですが、これからも最低賃金が上がるのは確実ですので、注目してみてください。
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