

世界のFX取引に占める日本の比率は40%と言われていましたが、最近の調べでは57%までさらに伸びているもようです。日本の個人投資家層の市場占有率は、尋常ではないレベルにまで達してきています。
現在、世界のFX市場における個人投資家の57%が日本人だそうです。当然多くの国でFXの取引は行われていますので、その過半数を占めるというのは尋常ではありません。なぜ、FX市場には日本人が殺到するのでしょうか。
アメリカ人はFXはほとんどやらないと聞きます。これまでは長期で見て株価が上がっていますので、わざわざうさんくさい(?)FXをやる必要性というのは感じないのでしょうね。
逆に日本は株に全く期待できない。
銀行にお金を預けることが最も安心ですが、金利が非常に低いことにもったいなさを感じて、アクティブに「外貨貯金を始めよう」と思いました。
しかし、銀行の外貨貯金は手数料が高いので、すぐにFXに乗り換えたという経緯があります。
日本人の個人投資家にとって、日本株よりもFXの方が期待値が高いことが理由となっているようです。個人の株式投資に対する期待感の無さが、FX人気を後押ししています。
また、日本の銀行の金利が低いことも理由として挙げられます。自分の資産を金利の低い日本の銀行に預けるよりも、FX取引をすることに魅力を感じる人がいるようです。
他方で、FX市場に日本人の個人投資家が多すぎることを懸念する声があります。
こうした日本の個人投資家層の市場占有率の高さが、市場の活性化の妨げになる危険性があります。それは日本の個人投資家層が従来通り「戻り売り」「押し目買い」というトレーディングスタイルを繰り返すと、マーケットはレンジ相場となり、極端な話、動きをなくしたマーケットになってしまう可能性があるということです。
日本の個人投資家は、相場が一時的に大きく変化したタイミングを見計らって売買する傾向があり、それが市場の活性化を妨げているというのです。
当然、個人だけでなく企業もFX取引をしますし、FX市場で動くお金の規模は個人よりも企業の方が圧倒的に大きいです。
それでもやはり、個人投資家のうちの57%という数字は大きいですから、日本人の多さがFX市場に影響を与えうるでしょう。
日本人の多さがFX市場の活性化を妨げているとの声がありますが、日本人次第では市場を良い方向へと導くこともできるので、今後のFX市場における日本人の人口と動向が注目されています。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう