東日本大震災から3年。この自身により大きな被害を受けた福島第1原発ですが、放射性物質による汚染を封じ込めるには未だ至っていません。しかし、遅々として進まなかった汚染水抑制策に動きが見られるようになってきました。
東京電力は、8月12日に福島第1原発の試験的なくみ上げを開始しました。これは地下水をくみ上げ、福島第1原発の汚染水の濃度を引き下げた上で海へと放出する計画の第一歩と見られています。
しかし、汚染水を海へと放出する計画に対しては反発の声が上がっている等、地元漁師らを納得させるために今回の実験が重要なものであることは間違いありません。
やっと動き始めたかのように見える福島第1原発の汚染水問題ですが、やはりここまでの対応はかなり難航していると言えます。
東京電力は、東京オリンピックでの首相の発言を基に2014年度中に福島第1原発の汚染水を浄化することを目標としていました。しかし、汚染水浄化活動に必要な装置の不具合により目標達成は不可能であるとの判断を下しています。
さらに、地下水を流入させ汚染水流出を防ぐ「凍土遮水壁」の実現にも難航していて、福島第1原発の汚染水浄化への道のりはまだまだ長いようです。
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