

4月にまとめた日本経済の2016年度までの見通しを示す「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」の中間評価を実施した。4月に示した見通しと比べると、成長率、消費者物価ともに「おおむね見通しに沿って推移すると見込まれる」との認識を示した。生鮮食品を除く消費者物価指数(CPI)の上昇率の政策委員の大勢見通し中央値は、消費税率引き上げの影響を除き、16年度が前年度比プラス2.1%。4月時点から据え置いた。15年度はプラス1.9%と4月時点の見通しと同じだった。2%の「物価安定の目標」に向けた道筋を順調にたどる姿を示した。
日本銀行は今後の日本における物価が順調に上がっていくという見通しをたてました。物価が上がる、というのは物の値段が上がるということですが、これは景気回復の兆しだと言われます。
あべノミクス 【アベノミクス】
《第96代内閣総理大臣安倍晋三の名字とエコノミクスを合わせた造語。「安倍ノミクス」「アベノミックス」とも》平成24年(2012)12月に第二次内閣を発足させた自由民主党の安倍晋三が掲げた経済政策の通称。大胆な金融政策・機動的な財政政策・民間投資を喚起する成長戦略を「3本の矢」と呼び、日本経済の再生を目指す。金融政策では、デフレ脱却のため日本銀行と連携してインフレターゲットを設定し、その達成まで日銀が建設国債を引き受ける量的緩和によって市場に資金を供給し、物価の上昇を促す。
実は、物価の上昇はアベノミクスの目標。アベノミクスでは2%の物価上昇率を成すことを掲げていて、物価が上がるように日本銀行と協力して市場へとお金を流しています。物価が上がりお金の価値が下がることをインフレーションと言いますが、安倍総理は日本がインフレ状態になるようにしたいわけです。経済学的に、程良いインフレは景気が良いことを示しているとされているからです。
では、インフレになると、どのような良いことがあるのでしょうか。
インフレは、企業が販売価格の上昇で儲かり、社員の給料が増え、消費者は物価上昇による生活費の増加を給料アップで吸収してもっと商品を買うようになり、商品が良く売れて企業が儲かる…というサイクルで景気は良くなります。
物価が上がることにより、企業の利益が増え、結果的に社員の給料が増えるわけです。給料が上がった消費者は促進して物を買うよりになり、さらに企業の利益が増えて…といった具合に日本の経済が潤うサイクルが完成されます。
日銀の見通しによると、今後も物価は緩やかに上がっていきます。数%の上昇なら景気がよくなるわけですが、物の値段が高くなるというのは私たちの生活に直接関わることなので、今後の物価の見通しが気になるところです。
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