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広告業界で働くOLが語る!実はあまり知られていない広告業界の裏側事情

Kaori Mizumoto

2014/08/10(最終更新日:2014/08/10)


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by nakagawaPROOF
 世の中の就活生の間で絶大な人気を誇る広告業界。 初任給が高い、コピーライティングやCM製作といったクリエイティブな仕事と華やかな人間関係…そんなイメージを抱えている人も少なくないはず。

 もちろんそういった華やかな側面もありますが、その裏側には必ず泥臭くつまらない仕事があるもの。今回は、実際に広告業界で働いている私の経験をもとに、仕事としての広告業界についてご紹介していきたいと思います。 

ひたすら数字と結果を追い続ける

 広告業界の仕事は、大きく分けて2つのKPIがあります。それは「認知」と「獲得」です。

 まず「認知」とは、クライアント(企業)のサービスや商品を多くの人に知ってもらうことを指します。ここでいう認知には、「どんなひとに知ってもらいたいのか」「どういうイメージを持ってもらいたいのか」「どれくらいの数の人に知ってもらいたいのか」という3つの目標設定があります。それぞれの項目で立てた目標値をクリアするために、各担当者は工夫を凝らしています。 

 次に「獲得」です。これは、クライアントのサービスや商品を「使ってもらう」「買ってもらう」ユーザーを獲得することを指します。この指標は、クライアント企業によってとてもシビアな場合もあります。そのため、これは毎日数字や結果と向き合っていく仕事なのです。いかにお金をかけずに良質なユーザーを獲得できるか、ということがポイントになってきます。 

 特に広告業界では、クライアント(企業)から求められているのはあくまで「数字に基づく結果」です。一見華やかな世界に見えがちですが、そこで働いている人は毎日結果を出すために色々な策略を練り、数字やデータと四六時中にらめっこしているというのが現実です。

業界内の厳しい常識

 1つの広告をクライアントからユーザーに届けるフローは、一般的に 「クライアント→代理店→メディアレップ→媒体(広告の出し先)→ユーザー」となっています。広告を1つ出すプロセスには、実はこれだけの人たちが関わっているのです。私はここでいうメディアレップ、つまりインターネット広告の卸問屋的な役割の仕事をしています。

 ちなみに媒体によっては、このプロセスにもう1個別の代理店を挟まないといけないといっったような業界独自のルールがあります。これを守らないとその企業は業界内における信用を失い、周りからもうその業界では仕事ができなくなるというような圧力をかけられたりすることも… 

 広告業界の人は遊び人で自由なイメージをお持ちの方もいるかも知れませんが、仕事面で言えば、ある意味他の業界よりも業界特有の暗黙の了解などが当たり前のように存在し、働くにはやや息苦しい部分も多々あります。

1週間で1000万円以上かかる広告費

 最後に皆さんがよく目にするであろう広告、特にインターネット広告の金額の目安をご紹介します。 

 インターネット広告の金額は掲載方法よって異なり、それは大きく分けて3つあります。それは、枠掲載型・インプレッション保証型・クリック課金型です。

 そのウェブページの種類や規模などによって異なるのですが、Yahoo!の場合は枠掲載型が1週間で200万円〜、インプレッション保証型なら一週間で1,250万円〜、クリック課金型で1ヶ月5万円〜などとなっています。
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  いかがでしたか?いくら良いサービスや商品を作っても、知ってもらわなければ・使ってもらわなければ意味がありません。広告業界で働く私たちは、クライアントのお手伝いをするために毎晩遅くまで仕事をし、ニキビを作りながら頑張っているのです。ただ単に違う畑の仕事だとは思わずに、他の業界の仕事にも興味関心を持ってみてはいかがでしょうか。

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