HOMECareer Runners 千原ジュニア、若者に物申す!「年取ったときに恥ずかしいと思うくらい、何でもフルスイングで」

千原ジュニア、若者に物申す!「年取ったときに恥ずかしいと思うくらい、何でもフルスイングで」

U-NOTE編集部

2014/08/07(最終更新日:2014/08/07)


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 今年の3月30日、40歳の誕生日にライブ「 2014 千原ジュニア40歳LIVE『千原ジュニア×□□□□』」を開催。松本人志や明石家さんまなどのビックゲストとの共演でも話題となり、大成功をおさめた千原ジュニア。

 若い頃は「ジャックナイフ」と呼ばれるほど尖っていた千原さんは、「ゆとり世代」「さとり世代」などと称される今の若者をどのように見ているのだろうか。

――「2014 千原ジュニア40歳LIVE『千原ジュニア×□□□□』」を終えて、心境の変化などはありますか?

千原ジュニア:38歳くらいから「40って言った方が話早いな」と思って、40という数字を口にしてたんですけど、誕生日から突然40歳が来たという感覚はないですね。誕生日を迎えても「ああそうか。暦として40に入ったか」という感じで。でも、だからといって何か意識したりということはないですね。通過点というか。

――今の若者、具体的には20代から30代前半くらいの年代をどう思いますか?

千原ジュニア:ビジネスマンと接する機会がないので芸人で言うと、みんなすごい上手ですね。礼儀正しいし。何をやっても平均点の上くらいを出すようなイメージです。

――今の若手芸人と千原さんの若い頃を比べて、違うと感じる部分はありますか?

千原ジュニア:全然違いますね。時代もあるでしょうし、僕がただただひねくれてて生意気やったというのもあるんでしょうけど。僕は「みんなと違うこと」を異様に意識していましたね。今の若手は「みんなと同じで、そこにキラッと違うものを」という感じじゃないですかね。
 
 テレビでもそうじゃないですか。視聴者の意見を代弁するような人が重宝されてる。それは僕の芸人としてのスピリットと全く違うことですから。僕は、人が思いつかないことを、誰も言わないことを言ってやろうという気持ちでずっとやってきたので、そこが一番違うところじゃないですかね。

 僕が若い頃は先輩を芸人として睨みつけている部分があったし、「仲間よりも自分の方が面白いんや!」っていう自意識をみんながみんな持ってたと思うんです。僕が見ても「こいつギラギラしとんな、目尖らせるな」っていうのが分かった。
 
 今の若い芸人は、彼らの中にいるとギラギラしたものを感じるのかもしれないけど、僕から見るとそういうのはないですね。その方が、ゴールに到達する道のりとしては近いんでしょうけどね。

――若いうちにやった方がいいこと、やらない方がいいことは何だと思いますか?

千原ジュニア:10年後、20年後に写真を見た時に「うわー、恥ずかしいな」と思うことを、今やっておいた方がいいと思いますね。ファッションでも何でも。年取ってから見たときに恥ずかしいと思うくらい、フルスイングでやった方がいい。
 
 10年後、20年後に振り返っても「今と全然変わってないな」ではちょっとつまらないでしょ。恥ずかしい方が、一見遠回りしてるようでも色々得るものがあるんじゃないですか。

 あと、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉、すごくいい言葉だと思いますけど、その裏で僕は「実ってもないのに頭を垂れるな!」と思いますね。だから、若いうちはもっと生意気でもいいと思いますけど。
 
 ちょっと前に新聞で「年功序列に対して若者の78%が『不満がない』と答えている」っていう記事を見たんですよ。すごいなぁと思いますね。僕が若い頃なんて、全てのルールに不満だらけでしたからね。まあ、そういう時代でもあるでしょうし、その方がスムーズに、円滑にいくんでしょうね。でも、摩擦とかそういうところに面白みがある気がするんですよね。

 やらないほうがいいことは、思いつかないですね。特にないんじゃないですか。

――千原さんにとって「若い」とはどんな状態ですか?

千原ジュニア:やっぱり、動いてることでしょうね。体も頭も。動いてる、動かそうとしている人は若いんじゃないでしょうか。 

――では、千原さんはご自身を「動いてる」と思われますか?

千原ジュニア:そうですね。僕はこういう仕事をさせてもらってますし、色々動いてると思いますから、若い方じゃないですかね。

――これからやってみたいことはありますか?

千原ジュニア:今までは、自分がつくったものを自分の好きなようにやってきたので、元々あるもののシステマチックなところに乗っかってみようかなという気持ちがあります。例えば古典落語とか。そういう、誰かが作られた素晴らしいものを取り込んでみたいです。

 僕は「レシピをつくりたい」と思ってこの世界に入ってきたんですよね。誰も使ってない食材と誰も使ってない調味料を合わせて、うまいものや刺激のあるものををつくりたいとずっと思ってきた。ここに来て、「誰がつくったレシピが美味しいのか」ということに面白みを感じてきてるというか。

 落語はずっと好きでしたけど、自分がやるものだとは思ってなくて。落語家さんの知り合いが増えましたし、20歳の頃に落語をやろうとは思ってませんでしたから、そういった意味では、年齢も多少は関係あるかもしれないですね。


――今回のインタビューは以上です。ありがとうございました。

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ライブ直前の千原ジュニアさんのインタビューはこちら



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