最近はブラック企業がますます増え、サービス残業という言葉もすっかり浸透し、残業は当たり前になっていますよね。長時間労働が改善される兆しが一向に見えないかと思いきや、午後3時には仕事を終えて帰ってもいいという会社が存在していました!それはファッションショッピングサイトのZOZOTOWNなどを展開している「スタートトゥデイ」という会社。労働時間を朝9時から午後3時に変更し、午後3時には仕事を終えて帰ってもいい、というとんでもない働き方を実現させてしまったこの会社。一体どのような狙いがあるのでしょうか?
6時間休みなしの午後3時終業
日本の労働基準法上6時間以内の終業時間の場合、休憩は入りません。しかし、6時間を超えると45分の休憩が必要になり、8時間以上では1時間の休憩が必要になります。そこで始めたのが、6時間休みなしの午後3時終業。ランチはないものの、軽食をデスクでかじったりしているそう。休みなしよりも早く帰れることの方が魅力的だという声の方が圧倒的に多く、社員からは肯定的な評価が多いようです。
集中して仕事が出来るのは8時間のうち3~5時間
人間が1日に集中できる時間はせいぜい3~5時間と言われています。ところが会社では就業規則を設け、8時間労働を強いていますよね。この矛盾に疑問を感じ、午後3時終業を取り入れたそうです。
実際、8時間会社にいても集中して仕事に取り組める時間は3~5時間という事です。たとえ長く会社にいても、知らず知らずのうちに生産性が落ちているのです。だったら、早い時間に短期集中してガッと仕事を終わらせた方がよっぽど生産性は高まりますよね。
徹底的に無駄を排除して業績もアップ
6時間労働を実現するためにスタートトゥデイでは、「効率化を図る」と「集中する」という2つをテーマに掲げています。例えば、会議であれば資料が過度に多いため、極力資料を持ち込ませない。会議の時間も1時間を45分に短縮するなど徹底的に無駄を排除しています。結果、午後3時には帰れる社員が次々に増え、業績も右肩上がりで成長をし続けています。
スタートトゥデイでは残業を減らそう減らそうと何度も言って来たのですが、全く減りませんでした。そこで「6時間労働にしよう、3時に帰宅できる」というメッセージを発信したところたちまち残業が減ったそうです。会社が出すメッセージをポジティブなものにすれば自然と社員は短時間で終えようという努力をするという事ですね。
働き方自体が非常に多様化しつつある現代。調べてみると、ブラック企業が増えているのとは裏腹に、スタートトゥデイのように短時間労働を推奨している企業も増えつつあります。今後より一層、新しい働き方がどんどん出てくることが期待されますね。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう