世の中には、苦労するとわかっていても正しくないことをできない人と、ちょっとズルをして要領よく事をこなす人がいます。 正しいのに損をしてる人が多く見受けられるのが人の世。正義は勝つ!わけではないのでしょうか?
今回ご紹介するのは「ウサギはなぜ嘘を許せないのか?」(マリアン・M・ジェニングス/著)という1冊。本書は、全米で話題騒然!ベストビジネスブックに選ばれた世界初の
コンプライアンス小説。気弱な主人公エドが大ウサギ「アリ」とともに、次から次へと起こる企業不祥事に対しコンプライアンスを使って成功していくという物語です。
正直に生きるエドとアリの活躍を通して”正直で正しく生きるとは何なのか”を問いかける本書は、私たちにどのような生き方を提示していくのでしょうか。そして”真のコンプライアンスとは何なのか?見ていきましょう。
”正しく生きる人”と”ズルをして生きる人”
本書で、エドは正直者を貫くせいで会社を首になったり、それに反してズルをする友人が出世していき、”正直者がバカをみる”状態が続きます。そんな正直者のエドにもチラッと魔が差しそうになります。しかし、ズルや嘘が許せないアリによって改心していくのです。
ここでみなさん考えるでしょう。私は”正しく生きる人”なのか、それとも”ズルをして生きる人”なのか。ここまで見ると、正直者の人は「やっぱり、正直者がバカをみる世の中になってるんだな...」と思うでしょう。私自身もそう思いました。
本当に”正直者はバカをみる”のか?
さて、ここで話は急展開を見せます。不正な行動に麻痺した友人たちの不正が発覚し、糾弾されるなか、やっとエドの正直さが評価され、コンプライアンスのコンサルタント事業を成功させるのです。
そう”正直者はバカをみる”わけではない。また本書の中でアリはこう語ります、「正直で正しいことをした報酬は、受け取るまでに時間がかかる。」と。つまりは、まっとうに生きること紳士な対応をすることこそ、いかなる仕事においても最終的な成功に導く唯一の方法だということなのです。そして”正直に生きること”こそ、真のコンプライアンスと言えるでしょう。
”正しく生きる”という切り口に切り込んだ本書。そして"真のコンプライアンスとはなにか"という本質について追求していきます。ぜひ、自分の生き方について悩んでいる方は一読してみてください。
Amazon.co.jp: ウサギはなぜ嘘を許せないのか?: マリアン・M・ジェニングス, 山田 真哉, 野津 智子: 本
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