ビジネスシーンや日常生活において他者とコミュニケーションをとっていると、「間が持たないな」「話が噛み合っていないな」などと感じること、ありますよね?コミュニケーションを円滑に進めるために、どんなことに気を配ればいいのか…そんな悩みを持つ方は多いはず。
その答えを、あのお笑いや映画で有名なビートたけしが一冊の本を通して教えてくれました。 「間抜けの構造」。聞くからに面白そうなタイトルですが、そこに書かれていたのは ”「間」の大切さ”という、現代を生きるビジネスマンにとっても見逃せないものでした。
ビートたけしの「間」の定義
ビートたけしのことを知らない、という方はいないのではないでしょうか?芸人、映画監督など、様々な顔を持っていますよね。本書は彼の芸人生活や映画監督、また政治やスポーツなどといった様々な観点から見た間のとり方、間合いといったタイミングのとり方について、色々な事例を基に説明してあります。
タイトルにもある「間抜け」という言葉、私達は単なる人をバカにする言葉として捉えていると思います。しかし本書でビートたけしが言う「間抜け」とは、 間のタイミングのとり方が下手か、タイミングが外れてしまうということを指しています。
彼が挙げる「間抜け」な人の紹介に思わず吹き出してしまいましたが、最後の結論を見て、思わずハッとさせられてしまいました。自分は他者とコミュニケーションをとるとき、周りを 客観視できているだろうか、と見直すきっかけをもらった気がします。
対話をコントロールするのは「間」
お笑い芸人として大活躍しているビートたけしにしてみれば、「間」が大切ということは当たり前かもしれませんね。ですが日常生活でも「間」に気を配るシーンはあります。例えば彼は、会社などでもよく行われる討論の場面を引き合いに出しました。
トークにおける「間」というのは「トークを上手く聞かせる技術」だけだと思われているかもしれませんが、 「会話を上手く進める技術」でもあるんですね。それが討論となれば主導権を握れてしまうのです。確かに人と話していてもうまくリズムが合わないときがあります。この場合は話の内容そのものよりも、お互いの「間」が違うからギクシャクしてしまうんですね。
仕事をしていても、上司や取引先とコミュニケーションを撮る場面は多いです。そんなとき、その場における 「間」を自分でコントロールできたら…意思疎通もこれまで以上にスムーズにいくことでしょう。
コミュニケーション能力が必須とされているビジネスマンにとっても、「間」のとり方は非常に大切。あなたもBIG3と称されるビートたけしから、「間」に対する意識の仕方を学んでみてはいかがでしょうか?
Amazon.co.jp: 間抜けの構造 (新潮新書): ビートたけし: 本
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