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まるでマンガを読むようにマーケティングが学べる本「ドリルを売るには穴を売れ」が面白い!

Yudai Imamura

2014/07/25(最終更新日:2014/07/25)


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by kynbit
 「ドリルを売るには穴を売れ」という言葉、みなさんは聞いたことがあるでしょうか。これはマーケティング業界では有名な言葉だそうで、「商品を売るには、相手にとっての『価値』から考えることが必要」という意味なんだとか。

 この言葉をそのままタイトルにしたマーケティングの入門書があるのをご存知でしたか?その中でマーケティングを現場に落とし込んだ物語が詰め込まれているのですが、そのストーリーが面白くてサクサク読めちゃうんです。

 わかったつもりで実はわかっていない、マーケティングの概念が様々な話の中で紐解かれていくのはもちろんなのですが、単に小説としても面白いので、ご紹介したいと思います。

 マーケティングの中で「相手」がいかに重要であるかというエピソードとして本の中に書かれているのが女の子の買い物のお話。

「いいか、売り手がいるってことは、必ず買い手がいるんだ。当たり前だな」真子はうなずいた。「でさ、真子も買い物するだろ。例えば真子が持ってるコーチのバッグ。何でそれにしたの?」「え、可愛いし、みんな持ってるし…」「そうだよな。でも、それがコーチのマーケティングなんだ。真子が買ったということで、コーチは一人顧客をゲットした」「そうか、わたしもコーチのマーケティングにやられた、ってことですね」「そう。相変わらずカンがいいね。売り手の裏側には買い手がいる。俺たちが『買う』ということは、その逆側にいる『売る人』のマーケティングの善し悪しを、『買う』という行為で評価・投票しているんだ」

出典: 佐藤義典(2006)『ドリルを売るには穴を売れ』青春出版社
 こんな軽いタッチでありながら、マーケティングの本質を突いたエピソードが色々と出てきます。まるでマンガのようにスイスイ読めてしまうので、これまでマーケティング本を色々読んだけどイマイチ理解できない、またはこれからマーケティングを勉強したい、という方は試しに一度手に取ってみては?


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