「賢者は歴史に学ぶ」という言葉があるように、歴史から学ぶことはとても多くあります。これは仕事においても言えること。人生に役立つ考えだけでなく、仕事に役立つ考えも歴史から学ぶことができるでしょう。この記事では、明治維新で活躍した人物の考え方・名言から仕事において大切なことを紹介していきたいと思います。
木戸孝允(桂小五郎)の考え方・名言
まずは、維新の三傑とも言われた木戸孝允の考え方・名言から見ていきましょう。
自分の短所を補うには、人の優れたところを取り入れる
人は誰しも、強み・弱みと言ったものがあります。強みを更に伸ばしていくことも大切ですが、なるべく自分の短所や弱みは克服したいもの。そのために、多くの人が悩みますが、木戸孝允は短所を克服するには人の優れた部分を取り入れることが大切であると述べています。
人は自分のことを考えると、自分にしか目がいかなくなってしまいますが、自分の弱みや短所を克服したい場合は、自分ではなく周りの人に目を向けるのが良いかもしれませんね。
自分の信念(目標)を持てば、困難も乗り越えられる
「何か成果を残したい」「自分は◯◯がしたい」という思いを抱えながら、仕事をしている人は多いのではないでしょうか。木戸孝允は「信念を持って、自分の進みたい道を進めば、妨げるものは何もない」という言葉を残しています。
漠然とした思いや理想を持っているだけでなく、その思いや理想をもっと身近に感じられるよう、具体的な目標を持ちましょう。そうすれば、行動も起こしやすくなりますし、迷いそうになった時でも自分の道を歩んでいけるはずです。
高杉晋作の考え方・名言
奇兵隊を創設し、長州藩を倒幕へと向かわせた高杉晋作はどんな考え方を持って、その時代を生きたのでしょうか?
まずは行動すること。考えは行動した後でいい
奇兵隊を創設し、幕府軍を打ち破るなど自分の思想を実現するために様々な行動をとってきた高杉晋作らしい言葉を残しています。とにかく早く行動すること、これに意味があるのです。これは仕事も同じで、悶々と考え続けているよりかは、まず行動しその後で考えるようにすることが、自信の成長、結果を残すことに繋がっていくのではないでしょうか。
窮地に陥った時ほど活路が見出だせる
仕事は自分の思った通りに進むことは少なく、予想外のことが起こったりするものです。そんな時に参考にしたいのが、この高杉晋作の言葉。仕事でミスをした時などに、下を向いてばかりではなく、そこから何かできることはないか考えましょう。そうすれば、何かしらの活路が見出だせるかもしれません。
この言葉を自分の心に留めておけば、少しのミスがあっても動揺しなくなるでしょう。
勝海舟の考え方・名言
海軍塾を創設し、坂本龍馬を育てることで明治維新の流れを作り出した勝海舟。彼の考え方・名言も見ていきましょう。
自分の価値は自分で決める
仕事をしていると、つい周りからの評価を気にしてしまいがちですが、それでは自分本来の力を発揮できなくなってしまうかもしれません。勝海舟が残した言葉にもあるように、自分の価値を決めるのはあくまでも自分。周りの評価ばかりを気にするのは、かえって自分の可能性を押し殺してしまうだけかもしれません。
交渉では「話のわかる人」だけに話をする
江戸城無血開城を実現させて勝海舟の考えから、交渉におけるテクニックを学びとることができます。交渉の場にいる全ての人を納得させようと話をするのではなく、話のわかる人を早い段階で見極め、その人に向けて話をする。そうすることで、交渉がスムーズに進んでいくとのこと。交渉では、論理的な話し方だけでなく、この「話のわかる人」を見極める能力も大切と言えるかもしれません。
西郷隆盛の考え方・名言
最後に、1番最初に挙げた木戸孝允と共に「維新の三傑」と称された西郷隆盛の考え方・名言を紹介していきます。
間違いを後悔してはいけない
仕事をしていれば、ミスは誰でもしてしまうもの。なぜミスをしてしまったのか、などミスを振り返り、後悔する人も多くいますが、西郷隆盛はミスを後悔することは意味がないと説いています。ミスを後悔するよりも、新しく一歩踏み出す。これは仕事においても、大切な考えと言えるのではないでしょうか。
深く考える時は、座りながら黙って行う
手を動かすだけでなく、物事を考える際に役立つ言葉も西郷隆盛は残しています。深く考える時は、座りながら黙って静かに行うです。最近では、クリエイティビティを刺激するため、立って考えた方がいい考えが浮かぶという意見もありますが、時には西郷隆盛のように黙って座りながら考えるのが良いかもしれません。
明治維新で活躍した4人の考え方・名言から仕事で大切なことを紹介してきました。やはり、歴史から学ぶべきことはたくさんあるもの。ビジネス書だけでなく、時には歴史・時代小説を読んでみるのも良いでしょう。
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