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「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」目指す道はどちらが正解なの?向いている人の特徴を紹介

椿龍之介

2014/07/14(最終更新日:2021/02/27)


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キャリアプランを考えるときに、ひとつのことを重視するスペシャリストと、何でもまんべんなくできるゼネラリストとのどちらを目指すべきか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」の意味、メリット・デメリット、向いている人の特徴などをご紹介します。

本記事の内容をざっくり説明
  • 日本の社会人にはゼネラリストが多い
  • ゼネラリストとは?
  • スペシャリストとは?

 

日本の社会人にはゼネラリストが多い!?

日本企業に務める社会人の場合は、スペシャリストよりもゼネラリストを目指すほうが出世しやすいと言われています。

なぜなら、出世して部長や課長クラスになると、専門的な知識というよりもチームとしての指揮を取ったり様々な仕事をしたりする必要があるからです。

日本の多くの会社では、「管理職=出世」というイメージがあり、管理職を目指す場合はゼネラリストのほうがなりやすいでしょう。

しかし、働き方改革で新しい働き方が出てきた現代では、「ゼネラリストを目指すほうが正解だ」とは一概には言えません。例えば、フリーランスになってひとつの極めたスキルで生活をしている人はたくさんいます。

また会社の働き方も徐々に変わってきているので、「ゼネラリスト」「スペシャリスト」のどちらを選ぶのが正しいのかは人によって異なるでしょう。

以下では、ゼネラリスト・スペシャリストのメリットやデメリットをご紹介します。キャリアプランを決める参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

ゼネラリストとは?

ゼネラリストとは、物事に対して広く浅く知識を持っており、様々な分野について満遍なく把握しているため、まとめ役になることが多いことが特徴です。

以下では、ゼネラリストになるメリット・デメリットについて紹介します。

 

ゼネラリストになるメリット

ゼネラリストのメリットは、様々な角度からビジネスそのものを見つめられることです。

ライター、プログラマー、デザイナーといった、専門分野のスペシャリストではなく「プロデューサー」「ディレクター」などをイメージするとわかりやすいでしょう。

ゼネラリストは一分野のことを深く理解しているというよりは、様々な分野についてある程度把握している人のこと。様々な角度からビジネスをまとめ、進めていく必要があります。

そのため、チームリーダーになったり、進行役として大きなプロジェクトに関われることも特徴です。

また、ゼネラリストはたくさんのスキルを身につけることで自分の成長がわかりやすく、モチベーションを高く維持できるところもメリットだといえるでしょう。

 

ゼネラリストになるデメリット

一方、ゼネラリストになるデメリットは、スキルを磨くことを怠ればただの「器用貧乏」になってしまうことです。

自分の持つスキルを毎日高め続けるのは大変に思う人もいるでしょう。ひとつの分野だけではなく多岐にわたる分野について把握する必要があるゼネラリストは、苦手分野についても学ぶ努力が求められます。

また、「どのスキルも自分より上の人がいる」と、自分の仕事の存在意義について悩む人が多いのもゼネラリストの特徴です。

 

ゼネラリストが向いている人の特徴

ゼネラリストに向いている人の特徴は、コミュニケーション能力を持ち努力を怠らない人、チームで仕事を進めたい人だといえるでしょう。

ゼネラリストは、スペシャリストたちのまとめ役になることが多いです。ゼネラリストはそれぞれの分野に精通しているため、仕事量や予算の割り振りなどを行うだけでなく、スペシャリストたちをまとめて、計画通りに働いてもらい、チームとしての仕事を成し遂げる必要があります。

また、ゼネラリストはクライアントやチームメンバーの意図を汲み取ったり、調節したりすることも重要な仕事です。

そのためには、様々な分野の知識だけでなく、コミュニケーション能力が必要だといえるでしょう。

また、上記でご紹介した通り能力を日々磨く必要があります。広い範囲のスキルを必要ならばスペシャリストと同じぐらい磨く必要があるときもあるでしょう。常に学び続けられる人、そしてチームで仕事を進めていける人がゼネラリストに向いているといえます。

 

スペシャリストとは?

次に、特定の分野に特化したスキルを持つ、スペシャリストについてご紹介します。

 

スペシャリストになるメリット

スペシャリストのメリットは、一分野に精通したスキルを磨けることです。

スペシャリストはゼネラリストと違い、ひとつの分野について深く知識・スキルをつけることが求められます。学習する分野を絞れるため、目指すべき方向性がわかりやすいのはメリットだといえるでしょう。

また、「この分野では誰にも負けない」という矜持を持ち、仕事にコミットできることもポイントです。

さらに、自分の強みがはっきりしているので、転職を成功させやすいというメリットもあります。

 

スペシャリストになるデメリット

スペシャリストになるデメリットは、企業においては出世しにくくなる可能性があることです。

日本の会社では、どうしても全体を指揮できる能力があるゼネラリストのほうが出世しやすいことが現状です。

出世に興味がない・自分の脳力だけを高めたいという人は、スペシャリストに向いていますが、出世に興味がある人も多いのではないでしょうか。

スペシャリストが出世をするためには、ゼネラリストよりのスペシャリストになる必要があります。つまり、他の分野についてもある程度理解する必要が求められます。

また、一分野で勝負をすることになるので、自分の一番得意分野で負けてしまうと、自信を失ってしまう可能性もあることがあります。自分なりのスタイルを見つけ、確率していくことが求められます。

 

スペシャリストが向いている人の特徴

スペシャリストが向いている人の特徴は、ひとつのことに集中したい人や興味のある分野をとことん深堀りしたい人です。

「昔から好きなことには何時間も没頭して続けれた」という人もいるのではないでしょうか。

そんな人は、好きなことを仕事にすると苦なく仕事ができるようになります。スペシャリストになる分野が興味のある分野の場合、誰よりも素晴らしい能力を身につけることでしょう。

「ひとつの分野を極めたい」「強みとなるスキルを持ちたい」「専門家として活動したい」といった人にはスペシャリストを目指してみてはいかがでしょうか。

 

20代のうちは、どちらの力も磨いておくのが吉

本記事のまとめ
  • ひとつの分野を極めるのがスペシャリスト、広く浅く習得するのがゼネラリスト
  • ゼネラリストは、様々な角度からビジネスそのものを見つめられる
  • スペシャリストは、一分野に精通したスキルを磨ける

本記事では、スペシャリストとゼネラリストのメリット・デメリット、向いている人の特徴などをご紹介しました。

自分のキャリアを決める中で、スペシャリストとゼネラリストのどちらになるかを選ぶのは難しく感じる人もいるのではないでしょうか。

スペシャリスト・ゼネラリストは明確に二分化されるものではありません。スペシャリストとしてのスキルを磨きながらも、他の分野についても学びゼネラリストを目指す。ゼネラリストでありながらも、よりひとつの分野について専門性を磨いていくなど、スペシャリストとしての一面を持つこともあるでしょう。

自分の目指す働き方やあり方を考えて、ゼネラリスト・スペシャリストとしての働き方のバランスをとってみてはいかがでしょうか。

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