自己啓発本はモチベーションUPや自分の能力を高めるために非常に有効です。しかし、そんな自己啓発本も誤った読み方や活用の仕方をしてしまうと、効果を得られなかったり逆効果になってしまうのです。
無理な自己肯定がストレスに
自己啓発本には自己肯定の方法が多く紹介されています。この自己肯定をする方法をうまく受け入れられる人は良いのですが、方法を試しても自分を肯定出来ない人は思っていたような結果にはならず、逆にストレスを引き起こしてしまうそうです。むやみに、自己啓発本の方法を実行するために無理をするのはあまり正解とは言えなさそうです。
自己評価が低い人は返ってネガティブになる
さらに Economist誌が行なったポジティブシンキングがもたらすネガティブな結果という調査によると、自己評価の低い人は返ってネガティブになる、という結果が得られたそう。
この調査の内容は、まず68人の男女に自己評価に関する調査を行い、自己評価が高い、低いというチーム分けを実行。その後、それぞれのチームの半分の人にポジティブな自己暗示をかけ、感情値を測定し、感情が自己暗示をかけなかった人よりも向上したのか低下したのかを測定する、というものです。
そして、自己評価が低いとされたチームで、なおかつポジティブな自己暗示をかけた人は、ポジティブな自己暗示をかけなかった同チームの人よりも感情値が下がっていることが発覚しました。
自己啓発本でも、自分に自信がなく自己啓発本を読んでポジティブになろう!と思っても元々ネガティブで「頑張れ」と言われても頑張れない......といった似たような現象を起こしてしまうのです。
自己啓発本を読むことに満足
自己啓発本は意識向上の方法が多く書かれています。しかし、野球の戦略の本を読んで野球が上手にならないように、意識を変えようと思い、本を読むだけでは意識は向上しません。
自己啓発本にはよく「こんなに変われる!」という内容が紹介されていますが、それを見ることによって意識が高揚し満足感を得てしまうということには注意が必要です。
用法・用量を正しく使いましょう
では、自己啓発本はネガティブな人が読んでも自己肯定が出来ず逆効果だし、読むだけで満足してしまうことが多いから読んでも意味がないのか、というと全くそうではありません。自己啓発本を上手に使うコツは、きちんと目的を持って本を読み進めていくことにあるのです。
オススメ自己啓発本の活用術
①本選びは慎重に
自己啓発本を読むときは、本選びを慎重に行いましょう。そして、なるべく一気に沢山読まないことが重要です。読んで、実行を出来るような本を選び、冊数も溜め込まず1冊ずつ読むようにしましょう。
②目的を持って読む
ポジティブになりたいから、成功したいからというのではなく営業成績を伸ばす考え方を知りたい!という具体的な目標にあわせて読みましょう。
③考え方の1つの参考に
これを行えば、かならず今の自分の嫌なところを改善出来る!と思うのはやめましょう。どの方法や考え方が自分にあっているかは人それぞれです。そういう考えもあるから試してみてもいいかな、くらいの考えで読んでみることをオススメします。
効果的に自己啓発本を使ってキャリアアップや成果を目指してみてはいかがですか?
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