最近よく聞くようになった「朝活」というワード、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?朝に勉強を始めてみようかなと思っているビジネスマンの方も多いはずです。でも、本当に効果があるの?という疑問もありますよね。実は朝と夜では効果的な勉強の内容が異なるのです。今回は脳科学の視点から朝に効果的な勉強をご紹介します!
■朝活って本当に効果あるの?
朝活とは、始業前の時間帯を有効活用しようというものです。朝は電話もかかってこないので集中して業務に取り組めると言われています。確かに、たまに早起きして作業をすると仕事がはかどると感じることもありますね。
では、早朝の脳はどのような働きをしているのでしょうか?
■早朝の勉強は扁桃体を活性化する!
早朝に勉強すると大脳辺縁系にある扁桃体という部分が活性化されます。扁桃体という言葉を聞き慣れない方も多いと思いますが、簡単に言うと感情や本能を司る器官です。扁桃体があるため天敵を恐れたり命を守ることが出来るのです。扁桃体が活性化すると、隣の海馬も活性化されます。この海馬は集中力を司る器官です。
さて、早朝の脳はブドウ糖が不足しています。これが危機状態だと判断され、扁桃体が活性化されます。同時に海馬も活性化されるため、朝の勉強は集中力が高まったりやる気が起こりやすくなるのです。
でも、”朝だから仕事がはかどる”と単純に決め付けるのはちょっと待ちましょう!脳の働き方にも個人差があり、何でもかんでも朝に勉強すれば良いというものではないのようです。
■時間帯によって作業のパフォーマンスは変わる!
人間のパフォーマンスは時間帯によって変化するということは、これまでにも様々な研究で明らかにされています。以下のような研究の結果もあります。
では、朝にどんな勉強をすればより効果的なのでしょうか?
■夜にインプットして、朝にアウトプットする!
人間の身体と脳は日が落ちた時から眠る準備を始めると言われています。なので、夜には複雑な思考を要する課題に取り組むことはあまりオススメできません。夜の脳は記憶がバラバラで整理されておらず、朝になると記憶が整理され秩序正しい状態になると言われています。また以下のような結果も報告されています。
つまり、 夜には単語の記憶などインプット型の勉強、朝に複雑な思考を要するアウトプット型の勉強をするのが効果的です。また、朝は記憶が整理された状態で仕事の能率が上がる上に、夜には思い浮かばなかったアイデアも出てきます。よってアイデア出しなどのクリエイティブな活動も朝にやることをオススメします。
脳科学者の茂木健一郎さんも集中力を使う勉強やクリエイティブな活動を朝にすることを勧めています。
いかがでしたか?闇雲に勉強するよりも脳のメカニズムを知った方がより有意義な時間を過ごせますよね。夜はインプット、朝はアウトプットの法則を覚えておいて効果的な朝活を行いましょう!
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