社会人になって、初めてお中元を送ることになった人も多いのではないでしょうか。
本記事では、お中元を送る時期や、知っておきたいマナー、お中元に何を送ればいいのかを詳しくご紹介します。
お中元を初めて送る人や、お中元選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。
- お中元を送る時期
- 知っておきたい7つのお中元マナー
- お中元を送るときの送り状の書き方
- おすすめのお中元ギフト
お中元の由来とは?そもそもお中元ってなに?
日本では毎年、7月ごろにお中元を贈ることが慣習になっています。
しかし、「形式的にお中元を贈ってはいるけど、なぜ贈っているのかはわからない」という人も多いのではないでしょうか。
まずは、お中元の起源をご説明します。
お中元の起源
お中元の起源は、中国三大宗教の一つ「道教」の年中行事の「三元」にあります。
三元は、上元(旧暦1月15日)・中元(旧暦7月15日)・下元(旧暦10月15日)に分けられ、それぞれの日が道教の神の誕生日。真ん中の中元が「お中元」の起源となっています。
1月15日の上元、10月15日の下元と並ぶ中国の道教の三元信仰の一つで、陰暦7月15日をいう。善悪を判別し人間の罪を許す神(地宮)を祭る贖罪(しょくざい)の日とされたが、これが仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)と結び付いて祖先崇拝行事になった。
日本百科全書(ニッポニカ)の解説
つまり、お中元とは「罪を許す神」を祝う日です。中元と仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)が混ざり合い、今の「お中元」になりました。
仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)とは、日本古来の「先祖が霊となり、あの世から現世へ戻り、再びあの世へ帰っていく」という信仰のことです。
日本の文化と中国の文化が混ざり合った結果、先祖を供養するために、送り火を焚き、お供え物を用意するなどの「お盆」の文化が日本に定着したのです。
盂蘭盆会(うらぼんえ)が、旧暦7月15日を中心に4日間(旧暦7月13日〜旧暦7月16日)行われていたこともあり、日本のお盆も旧暦の7月15日を中心に営まれています。
お中元は相手への感謝の気持ちを表すもの
江戸時代には、親族間で先祖へのお供え物として、白米や麺類、果物を贈り合うことが盛んでした。その後、お盆の時期に先祖へのお供え物を贈り合う文化は、親族やお世話になった人に贈り物をする文化に発展していきました。
また、お中元には「いかがお過ごしですか」という季節の挨拶の意味もあります。取引先や、親族、お世話になった人にお中元を贈るときには、健康や近状を気遣い贈ると認識しておくとよいでしょう。
地域によってお中元の時期は違う! お中元を贈る正しい時期
次は、お中元の時期について説明します。
実は地域によってお中元を贈る時期は違います。そのため、遠くに住んでいる親戚や仕事関係の人には、地域差を考慮してお中元を贈らなければなりません。
お中元の時期はお盆の時期に合わせる
お中元は、お盆の時期に合わせて贈ります。ただし、お盆の時期は地域によって異なることに注意が必要です。
明治時代に、日本の暦の数え方が、太陰暦(旧暦)から世界標準の太陽暦(新暦)に変わりました。そのため、お盆の時期も新暦の7月15日あたりに変更となり、新暦の7月15日あたりに行われるお盆を「7月盆」と呼びます。
都市部のお盆は、新暦に合わせていることが多いので「7月盆」の場合が多いです。しかし地方では、新暦のお盆の時期は、農作業の繁忙期なので、7月にはお盆をやる時間がありませんでした。
そのため、新暦の盆の時期から1ヶ月遅らせて、8月15日あたりに「月遅れ盆」が作られました。農業の影響から、地方には「月遅れ盆」の文化が根強い地域が多い傾向があります。
- 7月盆:7月15日(新暦)を中心に数日間
- 月遅れ盆:8月15日(新暦)を中心に数日間
- 旧盆:旧暦の7月15日を中心に数日間
※旧暦の7月15日は年によって変わります。
お中元とお盆はセットなので、お盆の時期の違いによって、お中元を贈る時期も異なります。お中元を送りたい地域のお盆の時期に間に合うようにお中元を贈りましょう。
【地域別】お中元を贈る時期
お中元を贈る時期は、主に東と西で大きく異なります。お中元を贈る際は相手の地域に合わせるようにしましょう。
近年、百貨店やネットショップのお中元商戦の影響や地域差の影響で、全国的にお中元の時期が早まる傾向があります。
都市部では6月下旬にお中元を贈る人もいるようです。
とはいえ、お中元の時期を守って贈れば、相手に好印象を与えられるはずです。
相手が住んでいる地域のお中元の時期に合わせて、ギフトを贈ると、隅々まで気を配れる人というイメージを相手に与えられますよ。
主な地域別のお中元の時期
関東地方に住んでいる人には、新暦のお盆の時期(7月1日~7月15日)にあわせてお中元を贈りましょう。
また、山梨県は日本八地方区分では中部地方に分類されますが、お中元の時期は関東地方と同じです。東京に隣接していることが理由の一つと考えられています。
東北地方は関東地方のお盆の時期に合わせてお中元を贈ることが多いです。ただし都市部以外では、お中元の時期を関東に合わせていない地域もあります。お中元を贈るときは、相手に最適な時期を聞いたほうがいいでしょう。
北海道と中部地方・近畿地方・中国地方・四国地方では、月遅れ盆の文化があります。
しかし、関東から7月盆の時期にお中元が贈られてくる影響もあり、7月15日~8月15日までの1ヵ月間が、お中元を贈る時期になっています。
また、一部地域では、8月1日~8月15日がお中元を送る時期です。相手に確認を取り、相手に合わせた時期にお中元を贈ると丁寧な対応になります。
九州地方では、月遅れ盆の文化が根強くあります。九州地方のお盆は、8月1日〜8月15日までです。お中元の時期は関東と比べると、1ヵ月遅れています。
沖縄県の人にお中元を送る際は、時期に気をつけましょう。
沖縄には、今でも根強く旧盆の文化が残っています。また沖縄には、新暦に合わせた7月盆や月遅れ盆にお中元を贈る文化はありません。
沖縄県の人には、旧盆の時期(旧暦7月15日あたり)に届くようにお中元を贈りましょう。
旧暦の7月15日は年によって違うので、毎年確認が必要です。
- 関東地方・東北地方のお中元の時期:7月1日~7月15日
- 北海道と中部・近畿・中国・四国地方のお中元の時期:7月15日〜8月15日までの1ヶ月間
- 九州地方のお中元の時期:8月1日〜8月15日まで
- 沖縄のお中元の時期:旧暦7月15日まで
時期を逃したら「暑中見舞い」「残暑見舞い」として贈る
お中元の時期を逃してしまった場合には、「暑中御見舞」や「残暑御見舞い」として、お中元の品を贈りましょう。
ただし、目上の人に贈るときは、表書きを「暑中御伺」「残暑御伺」と書くことに注意してください。
また、「暑中見舞い」「残暑見舞い」にも期限があるので注意しましょう。
「暑中見舞い」は立秋まで、「残暑見舞い」は8月末までに贈らなければならなりません。
立秋も年ごとで日が変わるので、暑中見舞いを送る際は気をつけましょう。
立秋は、毎年8月7日ごろです。
- 「暑中見舞い」としてお中元を贈る:7月15日〜立秋まで
- 「残暑見舞い」としてお中元を贈る:立秋〜8月末まで
時期だけじゃない! 絶対に気をつけたい7つのお中元マナー
お中元は、日頃お世話になっている人への贈り物です。
失礼のないよう、マナーを守って贈りましょう。お中元を贈る時期以外にも、気をつけるべき7つのマナーについてご紹介します。
お中元マナー1.お中元を贈ってはいけない相手
お中元マナーの1つ目は、お中元を送ってはいけない人に送らないようにすることです。
相手の職業によっては、物品の贈答が禁止されている場合があります。
代表的な職業が、公務員や政治家です。公務員や政治家は、利益供与を防ぐために贈答品のやりとりが禁止されています。
一部の民間企業でも、「儀礼禁止」として、お中元やお歳暮を送り合うことが禁止されている会社もあります。贈答品のやりとりによって発生するトラブルを避けるためです。
お中元を贈る前に、相手の職業や会社が贈答品を禁止していないかどうかを確認しましょう。
お中元マナー2.お中元の相場
お中元マナーの2つ目は、お中元の相場金額に気をつけることです。
お中元の相場は、1つあたり3000円~5000円ほどです。
特別お世話になった相手には1万円以上、両親や上司には5000円程度、友人や身近な相手に対しては3000円程度のお中元を送るのが一般的です。
いずれにしても、お互いの負担にならない程度の金額のものがお中元として適切です。
お中元マナー3.相手に合わせた贈り物をする
お中元マナーの3つ目は、相手に合わせた贈り物をすることです。
お中元は、相手への感謝の気持ちを表すものなので、相手に合わせた贈り物をしましょう。
お酒が飲めない人にお酒を贈ったり、家族が少ない人に大量の食材を贈ったりするのは避けましょう。
お中元を贈る際は、相手についてのリサーチが必要です。「相手が欲しいものは何なのか」を考え、相手に喜んでもらえるようなお中元を贈りましょう。
お中元マナー4.お中元の贈り物NG集
お中元マナーの4つ目は、お中元に贈ってはいけないものを送らないことです。
縁起の悪いものを連想させる品や、失礼な意味合いを含む品など、お中元としてふさわしくない品物を送らないようにしましょう。
送ってはいけないお中元の贈り物は以下の通りです。
- ハンカチ:手巾から手切れを、手切れから縁を切ることを連想させる
- ハサミなど刃物:「切る」もの。ハンカチと同じく、縁を切ることを連想させる
- 敷物・履物:「踏みつける」ものなので、相手に対して失礼
- 下着:モラル的にNG。「下に身につける」ものなので、相手に対して失礼
- くし:「苦(く)死(し)」を連想させ、縁起が悪い
- 文房具:「もっと勉強しなさい」という意味を含む。目上の人に対しては失礼
- 現金・商品券:「お金に困っている」「貧乏」ということを連想させ、目上の人に対しては失礼
お中元マナー5.送り状をつける
お中元マナーの5つ目は、送り状をつけることです。
お中元は、品物だけを贈ればいいものではありません。必ず心のこもったメッセージや手紙も一緒に送りましょう。
親しい間柄なら、メールや電話で「お中元を贈ったよ」と連絡しましょう。しかし、目上の人やお世話になった人に対しては、送り状をつけるのがマナーです。
送り状は、お中元に添えて送るか、お中元が到着する2〜3日前に届くように送りましょう。基本的には、お中元に添えて送ります。
しかし、フルーツやアイスクリーム、生ものなどを送る場合は、お中元の到着日を、送り状で事前に知らせた方がいいでしょう。送り状がなく、品物の到着日に相手が家にいなかったとしたら、品物を腐らせてしまうこともあるからです。
お中元マナー6.のし紙で贈り物を包む
お中元マナーの6つ目は、のし紙で贈り物を包むことです。
熨斗紙(のし紙)は、祝い事や弔事の贈り物に添えるものです。お中元の贈り物にも、熨斗紙を添えるのがマナーです。
熨斗紙は、熨斗(のし)という「のした鮑」を模した飾りと、赤白、赤金などの飾り紐からできています。熨斗(のし)の黄色い棒が「のし鮑」を模しています。
昔は、熨斗を手作りして、お中元の贈る品を装飾していました。
現在では、熨斗と水引を紙にプリントして、贈り物を包むことが多くなっています。しかし、大事な人にお中元を贈る場合は、熨斗と水引はプリントではなく、実物を用意したほうがいいでしょう。
水引とは贈答品をしばる紐のことです。魔除けや人と人を結びつけるなどの意味を持ちます。祝い事や弔事で、紐の「色」や「結び方」を使い分ける必要があります。
関連記事:内のし?外のし?お中元や暑中見舞いの「のし」の書き方・ルールを解説お中元マナー7.相手が喪中のときでも贈ってもOK
お中元マナーの7つ目は、相手が喪中のときでもお中元は贈ってもいいということです。
お中元はお祝い事ではなく、「日頃の感謝の気持ちを表す行事」だからです。
喪中の相手にお中元を贈っても問題ないとはいっても、四十九日中にお中元を贈るのは避けましょう。四十九日中は、遺族は何かと忙しく、気持ちの整理も追いついていない時期です。マナーとしては問題がなくても、相手に負担を与えないために配慮が必要になります。
喪中の相手にお中元を贈る場合は、水引や熨斗紙は使わないことに注意してください。
無地の奉書紙(ほうしょし)や無地の短冊に「御中元」と書きましょう。四十九日中でお中元の時期を逃してしまった場合は、時期に応じて「暑中御見舞」もしくは「残暑御見舞」を送りましょう。
お中元のときの送り状の書き方
お中元には贈り物だけではなく、送り状をつけましょう。
送り状は、「時候の挨拶」「日頃の感謝の気持ち」「贈り物について報告」「今後のおつきあいのお願い」「結びの言葉」の順に書くことがマナーです。
書き方の順番を守った送り状の例文を以下でご紹介します。
【例文】上司への送り状:事前に送る場合
拝啓
盛夏の候 ◯◯部長につきましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご厚情を賜わり厚く御礼申し上げます。
日頃のご厚情の御礼に、心ばかりの品ではございますが、◯◯デパートから◯◯を、別便にてお送りいたしました。
◯月◯日にお手元に届くと存じますので、ご笑納いただけると幸いです。
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
末筆ではございますが、まだまだ暑さが続きますので、どうかご自愛ください。略儀ながら書中をもってお中元のご挨拶を申し上げます。
敬具
【例文】取引先の担当者への送り状:事前に送る場合
拝啓
盛夏の候 ◯◯様につきましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご愛顧を賜わり厚く御礼申し上げます。
日頃のご厚情の御礼に、心ばかりの品ではございますが、◯◯デパートから◯◯を、別便にてお送りいたしました。
◯月◯日にお手元に届くと存じますので、ご笑納いただけると幸いです。
今後とも引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。
末筆ではございますが、◯◯様のますますのご健勝をお祈り申し上げます。本来であれば、直接お伺いするべきところ、大変失礼と存じてはおりますが、略儀ながら書中にてお中元のご挨拶とさせていただきます。
敬具
【例文】上司へ送り状:贈り物に添付する場合
拝啓
盛夏の候 ◯◯部長につきましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご厚情を賜わり厚く御礼申し上げます。
日頃のご厚情の御礼に、ささやかな品をお送りいたしましたので、ご笑納いただけると幸いです。
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
末筆ではございますが、まだまだ暑さが続きますので、どうかご自愛ください。略儀ながら書中をもってお中元のご挨拶を申し上げます。
敬具
【例文】取引先の担当者への送り状:贈り物に添付する場合
拝啓
盛夏の候 貴社(◯◯様)につきましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご愛顧を賜わり厚く御礼申し上げます。
日頃のご厚情の御礼に、ささやかな品をお送りいたしましたので、ご笑納いただけると幸いです。
今後とも引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。
末筆ではございますが、貴社(◯◯様)のますますのご健勝をお祈り申し上げます。本来であれば、直接お伺いするべきところ、大変失礼と存じてはおりますが、略儀ながら書中にてお中元のご挨拶とさせていただきます。
敬具
お中元のお返しはお礼状でOK
お中元を送っていない相手から、お中元が届いてしまった場合、返礼品は送らなくても問題はありません。お中元は、贈り主が感謝の気持ちを示すために贈るものだからです。
しかし、「お中元が無事届きました。ありがとうございます」という意味を込めて、お礼状を送るのは最低限のマナーです。
お中元をもらったら、すぐにお礼状を送りましょう。
品物でお返しをする場合は、品物にお礼状を添えてもいいでしょう。しかし、「品物を選んでいてお礼状を送ることも遅れてしまった……」ということにならないように、お礼状だけでもすぐに送るようにしましょう。
また、返礼品を贈るときは、熨斗紙を忘れずにつけてください。熨斗紙の用意は、自分からお中元を贈るときと同じです。
お礼状の書き方の基本構成
次は、お中元をもらった後の、お礼状の書き方を紹介します。
お礼状は、「時候の挨拶」「日頃の感謝の気持ち」「品物への感謝」「今後のおつきあいのお願い」「結びの言葉」で構成されます。
以下は上司と取引先へのお礼状の例文です。お礼状の書き方に迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
【例文】上司へのお礼状
拝啓
盛夏の候 ◯◯様におかれましてはますますのご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。
この度は、思いがけず結構な御品をお送りいただきまして、誠にありがとうございます。
日頃、私の方が何かとお世話になっておりますのに、このようなお心遣い非常に恐縮しております。
日頃のご厚情にお応えするべく、今後とも誠心誠意努めてまいりますので、ご指導ご鞭撻の程宜しくお願いいたします。
末筆ではありますが、時節柄、◯◯様とご家族のご自愛ご健勝をお祈りし、略儀ながら書中をもってお礼申し上げます。
敬具
【例文】取引先へ会社として送るお礼状
拝啓
盛夏の候、貴社につきましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご愛顧を賜わり厚く御礼申し上げます。
この度は、思いがけず大変結構な御品をご恵贈賜りまして、誠にありがとうございます。
弊社は、皆様のご厚志にお応えすべく、社業に全力を注いでまいりますので、今後ともご協力とご支援をお願いいたします。
末筆ではございますが、皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げます。
本来であれば、直接お伺いするべきところ、大変失礼と存じてはおりますが、略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
【例文】上司へのお礼状:返礼品を贈る場合
拝啓
盛夏の候 ◯◯様におかれましてはますますのご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。
この度は、思いがけず結構な御品をお送りいただきまして、誠にありがとうございます。
日頃、私の方が何かとお世話になっておりますのに、このようなお心遣い非常に恐縮しております。
別便にて、心ばかりの品を送らせていただきますので、ご笑納いただけると幸いです。
日頃のご厚情にお応えするべく、今後とも誠心誠意努めてまいりますので、ご指導ご鞭撻の程宜しくお願いいたします。
末筆ではありますが、時節柄、◯◯様とご家族のご自愛ご健勝をお祈りし、略儀ながら書中をもってお礼申し上げます。
敬具
【例文】取引先へ会社として送るお礼状:返礼品を贈る場合
拝啓
盛夏の候 貴社につきましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご愛顧を賜わり厚く御礼申し上げます。
この度は、思いがけず大変結構な御品をご恵贈賜りまして、誠にありがとうございます。
心ばかりではございますが、別便にてお中元の品をお送り致しましたのでご笑納いただけると幸いです。
弊社は、皆様のご厚志にお応えすべく、社業に全力を注いでまいりますので、今後ともご協力とご支援をお願いいたします。
末筆ではございますが、皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げます。
本来であれば、直接お伺いするべきところ、大変失礼と存じてはおりますが、略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
【相手別】迷ったらコレ!おすすめお中元ギフト5選
お中元の贈り物は、「相手のほしいもの」を選びましょう。
両親や親しい友人などであれば、相手の好きなものがわかっているので、お中元を選びやすいでしょう。
しかし、上司や取引先など、相手によっては、好みや欲しいものがどうしてもわからず、聞くことも憚られるという場合も多いのではないでしょうか。
相手の欲しいものがわからない人のために、おすすめのお中元ギフトを5つ紹介します。
家庭のある人・会社へのお中元:「ゼリーの詰め合わせ」
家庭のある人や、取引先の会社へのお中元を選ぶ際には「みんなで食べられるもの」を選ぶことが大切です。
みんなで食べられるものの中でも、スイーツは、色々な味の中から、気軽に自分の食べたいものを選ぶことができます。
スイーツの中でも、ゼリーの詰め合わせがおすすめです。
7月、8月の猛暑の中で、清涼感のあるゼリーをお中元で送れば、相手に喜んでもらえるでしょう。
お酒をたしなむ人へのお中元:「お酒」
お酒をたしなむ人は、お酒をもらえると喜びます。
お酒にも好みがあるので、本人へのさり気ないリサーチを忘れないように気をつけましょう。
飲み会で相手が好んで飲んでいるお酒を覚えていると、お中元を送る際に役に立ちます。
普段相手が買わないような、特別感のあるお酒を選ぶと非常に喜ばれるでしょう。
高級感漂う金箔入りのお酒や、自分の地元名産のお酒などを選ぶことをおすすめします。
健康・美意識の高い人へのお中元:「フルーツビネガー」
健康に興味がある人や美意識が高い人には、フルーツビネガーがおすすめです。フルーツビネガーは健康や美容に効果があり、バリエーションも豊富です。
また、日持ちもするので、「すぐに消費しなきゃ」と相手を焦らせることもありません。
フルーツビネガーは、さっぱりしていて、暑い中でも飲みやすいです。健康・美容意識が高い人へのお中元におすすめです。
年配の人へのお中元:「名店グルメ」
年配の人へのお中元は、老舗や名店のグルメがおすすめです。
「おっ」と思わせるような名品を贈れば、相手が喜んでくれること間違いなしです。
どうしても迷う場合:「カタログギフト」
どうしても迷ってしまう場合や絶対に失敗したくない場合は、カタログギフトを贈るのもおすすめです。
カタログギフトであれば、相手が直接、そのカタログの中から欲しいものを注文できます。
「好みに合わないものを贈ってしまった」という事態を回避することができ、好きなものを選べるワクワク感もあります。
お中元で日頃の感謝の気持ちを伝えよう
- お中元を送る時期は、地域によって違うことに注意すること
- お中元の贈り物は熨斗紙で包み、送り状をつける
- お中元の贈り物は、相手がほしいものを選ぶ
お中元は、お世話になった人に感謝の気持ちを伝えるものです。
せっかく感謝の気持ち込めて贈り物を選んだとしても、マナー違反をしてしまっては台無しになってしまいます。
お中元を贈る際は、時期や熨斗のマナーを確認し、相手に気持ちよくお中元を受け取ってもらえるように配慮しましょう。
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