仕事は複数の人間が協力して進めていく上で、必ずといって発生する問題が、方向性の違いによる意見衝突。意見が食い違ったまま仕事を進めてしまうと、いつかゆがみが生じてしまいます。大きなズレになってしまう前に対処させたいものです。今回は、仕事での考え方の方向性の違いをうまくすり合わせる方法について解説していきます。
1. 相違点を認識する
方向性の違いを解決するためには、双方の意見のどこが異なっているのかを認識する必要があります。意見のすり合わせとは、相違点を近づけて妥協点を見出す作業に他なりません。そのためには、意見の相違点を双方がきちんと認識することが必要です。
相違点を認識する方法はいくつかありますが、一番簡単な方法は意見の共通点を見出すことです。たとえ考え方に方向性の違いがあったとしても、すべての考えが異なっているわけではありません。どこから考え方に食い違いが生まれたのか、そもそも出発点の段階から意見が異なっているのかによって、意見のすり合わせ方は変わってきます。
どの程度意見が一致していて、どの点の意見が異なるのか、それをハッキリさせることが意見のすり合わせの前提になります。
2. 仲介人を立てる
なかなかすり合わせが進まない場合は、双方が信頼する第三者を仲介人に立てましょう。すれ違う当事者のみで話し合いをしても、スムーズに両者が納得する妥協点が見いだせないもの。その時は、先輩や上司など仲介人を立て、両者の間を取り持つ必要があります。
どちらも自分の意見が正しいと信じている限り、お互いに意見を譲り合おうとは考えません。双方に妥協と譲ることの重要性を示し、妥協点を見出して方向性の違いを解決を促すことが仲介者の果たす役割です。
仲介人が信頼できない人物であった場合、双方は不信感を理由にして自分の意見を譲ろうとはしないでしょう。仲介人は意見調整を行う重要な役割を担いますから、双方の意見を公平に判定できる信頼できる人物を立てましょう。
3. 妥協点をハッキリさせる
譲れる部分、譲れない部分の妥協点を明らかにしましょう。仕事において、すべて自分の思うままに進むことはまずありません。そのため、譲れない主張は残して譲歩できる部分は妥協するということが必要となります。
この主張が通るならばこの部分は譲っても構わない。そのような意見を引き出しながら双方の納得のいく形で意見調整をすることが、方向性の違いを解消することに繋がります。
方向性の違いを放置したまま仕事を進めてしまうと、どこかで必ず仕事にゆがみが出てしまいます。最悪の場合は仕事が完成する前に仕事を放棄されてしまいますから、仕事の最初に方向性の違いを解決し、すべての人間が全力で仕事をする体制を整えましょう。
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