多くの人にとって、「熱中症」は夏の悩みの種だ。熱中症になってしまうと、仕事に身が入らなかったり悪影響を及ぼしてしまったりと、ビジネスマンにとって大変厄介だ。
ここでは、熱中症で引き起こる代表的な症状を挙げ、そのうち最も多い症状である熱中症による「頭痛」に効果的な対処法について紹介していく。
そもそも熱中症にはどんな症状があるの?
それでは、実際に熱中症にはどのような症状があるのだろうか。まずは、前提として熱中症の主な症状について紹介していく。
熱中症には3つの段階があり、どの段階であるかによって症状は違ってくる。その段階とは、熱痙攣・熱疲労・熱射病だ。
では、以下で具体的に見ていこう。
危険度別で見る熱中症の症状
★☆☆ 熱痙攣
★★☆ 熱疲労
★★★ 熱射病
体温が40度以上に上昇したり、めまいや吐き気、ショック障害、さらには意識障害が起こる。熱疲労が悪化して起きる。
大変危険な段階であり、最悪のケースでは、死に至ってしまうことがある。
熱中症でも仕事をしなければならない…
夏に少しでも不調を感じたら、こうした重い症状になる前に対策し、持ち直す必要がある。
体にこもった熱を逃がし、水分や塩分を補給して休むことが回復への一番の近道だ。
「そんなことは分かっているけど、仕事をしなければいけない…」なんて思う仕事に追われるビジネスマンは多くいることだろう。
本当は安静にしていることが望ましくとも、熱疲労の段階までであれば、直射日光を避けた適切な温度であるオフィスでの仕事は能であるかもしれない。
しかし、涼しい環境にいても頭痛やだるさが長く残ることもある。出来ることならばその症状を忘れて仕事に集中したくないだろうか。
以下で熱中症による頭痛の対処法を紹介していく。
熱中症によって起こる頭痛の対処法
一般的に起こる頭痛や持病で起こる頭痛であれば、常備薬を飲んだり安静にしたりといった対処法がわかる人は多いだろう。しかし、熱中症に毎年かかっている…なんて人は多くはいない。
誰もが経験したことがないからこそ悩んでしまう「熱中症による頭痛」の対処法を紹介していく。
熱中症による「頭痛だ!」→頭痛薬はNG
まず始めに、誰もがやってしまうであろう頭痛薬について先に注意をしておく。やはり、頭痛がすると思ったらスグに頭痛薬に手が伸びてしまうのではないだろうか。
しかし、その行動は実はNGなのだ。
そもそも、一般的な頭痛のメカニズムと熱中症によって引き起こされる頭痛のメカニズムは全く異なっている。
一般的な頭痛は、脳の血管等が炎症を引き起こすことで、その情報が脳に伝えられ、脳が痛みを感知するという複雑な仕組みになっている。
それに対して熱中症による頭痛は、大量に汗をかいて脱水症状になり、体温が異常なところまで上がってしまい、脳がヒートアップして引き起こされる。
以上のことから、全く異なるメカニズムに合った頭痛薬を飲んでも効果はないということがわかる。
それどころか、熱中症のときに頭痛薬を服用すると、低血圧になっている体の血圧を更に下げてしまうので、かえって危険なのである。
熱中症特有の頭痛の原因を潰す
頭痛薬がダメならどんな対処法を行なえば良いのだろうか。ここで提案するのは、頭痛の原因を潰すという対処法である。
先ほど、熱中症による頭痛の原因は体温の上昇であると述べた。そう、この原因である体温の上昇を抑えてあげることが熱中症による頭痛をなくしてしまう対処法なのである。
具体的には、風通しの良くて直射日光を避けた涼しいところに移動し、冷たいタオルや保冷剤、氷等で冷やしてあげることだ。その時に大切なポイントとなるのは、冷やす部位である。
多くの血管が集結する首周りや脇の下、太もも等を冷やしてあげるようにしよう。太い血管を冷やすことで、全身の体温が下がりやすくなる。
冷やすだけならば、冷えたペットボトルや濡らしたタオルを利用し、オフィスで仕事をしながらできるのではないだろうか。
こまめに手軽な対処をすることで、あなたを悩ませる頭痛ともきっぱりと別れを告げることが出来るだろう。
上記では、熱中症によって引き起こされる頭痛の対処法についてお話ししてきた。しかし、もしこの対処法を実践しても頭痛の症状が改善されない場合は、無理をせずに病院に行くようにしよう。
たかが熱中症と侮ることなかれ!熱中症は最悪の場合は死に至ってしまうことのある大変キケンな状態であるということを心に留めておくべきである。
あくまでも、大切なのは仕事ではなくあなた自身である。
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