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「何となく」「絞り出し」は禁止!効果的なインプットからアウトプットまでのプロセスとは?

uedazyunpei

2014/06/20(最終更新日:2014/06/20)


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by yoppy
 ビジネスの現場などにおいて、業務の内容を「何となく」でしか理解しないまま、周りと意見を共有している、といった経験はありませんか?

 仕事などで知識を吸収、経験したりすることを「インプット」、それを基に成果を出すことを「アウトプット」と呼ぶことがあります。これを効果的にするためは、「インプット→咀嚼→アウトプット」のプロセスで、いかにその価値を高めることができるかが大きなポイントとなります。

 残念なことに日本人は、「インプットには長けているがアウトプットが下手」という傾向にあるといわれています。そこで今回はインプット、アウトプットそれぞれにおいて注意すべき点について考えてみようと思います。

●「何となくインプット」をやめる

 例えば仕事の引き継ぎについてイメージしてみましょう。すでに完全マニュアル化されその方法に変更がなかった場合を除き、いざ引き継ぎをしようとすると「引き継ぎ相手の質問に答えられない」、「なぜ自分がそうしていたのかわからない」といったことが多いことに気づくはずです。そして当初は文書化しようとしていたものができなくなり、口頭での引き継ぎになって次の担当者もまた同じことを繰り返してしまう、という負の連鎖に陥ることもあるのではないでしょうか?

 このようなことは決して特別なことではなく、一般的な社会人なら誰しもが一度くらいは経験することです。そしてそれは、通常業務を行う際に「何となく」そういうものであるという感覚を持ってしまっていることが原因です。日本人が「インプットは長けている→アウトプットは下手」と言われる理由も、正にここにあるのです。この「何となく」インプットが咀嚼からアウトプットへの流れを阻害しているのです。

 これには「時間がないこと」「人に聞くという習慣が希薄なこと」「なぜ?の意識が欠けていること」など、様々な要因が考えられます。しかしいずれにしても「何となく」覚えてしまっていると、いざそれを活用しようとした段階でつまづくのは当然といえます。

 「何となくインプット」をやめ、「なぜ?」の意識を持つことが必要です。

●「絞り出しアウトプット」をやめる

 次の例として、会議での議事進行を考えてみます。例えばそれがアイデアをどんどん広げていくようなブレーンストーミングのような趣旨の会議であっても、実際は思ったことがなかなか言えない人も多いはずです。進行係(ファシリテーター)がいれば別ですが、なかなかそうもいきません。

 その場合、会議で意見することは「特別なこと」となり、何か良いことを言わなければいけないと思って意見を「絞り出す」ことになります。また会議だけではなく、「仕事では何らかの”特別”な結果を出さなければいけない」と考えてしまう人も多いと思います。

 こうした理由からアウトプットを「絞り出そう」としたとき、せっかくインプットして咀嚼していた知識の蓄積は吹っ飛び、結果としてまるで一から考えたかのようなものになってしまうのです。アウトプットは、あくまでもインプットを咀嚼した結果を出すということであり絞り出すものではありません。インプットと同様に、アウトプットしようと思っている内容に対して「なぜ?」と問いかけてみましょう。



 インプット・アウトプットどちらにしても中途半端なまま行うのでは良い結果は生み出せません。「何となくインプット」と「絞り出しアウトプット」をやめ、まずは「なぜ?」からスタートしてみることが大切ですね。それが、「他人に説明できる」ことから「自然なアウトプット」へとつながるのではないでしょうか。

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