「人たらし」という言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?似ている言葉で「女たらし」は一般的に、男性が女性を言葉巧みに誘惑して手玉に取るようなずる賢い男、といったイメージが強いようです。そうすると「人たらし」という言葉は、相手によっては侮辱された、バカにされたという印象を持たせてしまうかもしれません。
しかしビジネスにおいては、必ずしもマイナスのイメージとして捉えられていないこともあります。
【1】「人たらし」は褒め言葉?
どのように解釈するかは人によって異なりますが、褒め言葉として使用されていることも多いようです。
人たらしのポジティブな意味として、「どのような相手であってもその心を掴み、懐に入れる愛されるキャラクターを持っている。」このように捉えられています。
ビジネスシーンでも、例えばめったに会う機会のない重役との面談や、来賓のもてなしなど…大切な場面なのに緊張で固まってしまい、普段当たり前に出来ていることが、思うようにいかないということがあると思います。しかしこんな時でも人たらしは自然体で相手と接することが出来るのです。
もちろん、礼儀をわきまえていないという訳ではありません。必要な敬語等を使えることはもちろんです。それに加え彼らには自分の愛嬌あるキャラクターを発揮して相手の心を開かせ、場を和ませる能力があります。
そのためには相手が何を望んでいるか、何をしてもらえると嬉しいかということを、感覚的に察知する能力が必要です。
【2】「人たらし」になるためには?
これは元々の性格やキャラクターによるところも大きいので、いきなり人たらしを目指そうとしても不自然になってしまうかもしれません。
しかし、大切なのはとにかくコミュニケーションを取ること。少しくらい相手から否定されたり冷たくされても挫けてはいけません。自分の個性を持ちながらも、相手を自分に無理矢理合わせようと考えるのではなく、良いところを引き出すことが出来る。このように接することで相手は自然体で過ごせるので構えたり疲れたりすることがなく、周りからも大切にされるという好循環を呼びます。
また「自分が何をしてもらえば嬉しいか」という視点に立って考えてみましょう。これは自分の性格などに関わらず誰でも実践することが出来るはずです。相手がお客様で初めてお会いする方であれば、担当者であるあなたのことを「どんな人だろう」と不安を感じていることでしょう。この時に会話の中に自己紹介を交えたり、近辺のお店を紹介したりすることでぐっと心がほぐれてくると思います。相手の立場に立って行動する。これが人たらしの第一歩です。
マイナスのイメージが先行している「人たらし」も、ビジネスシーンにおいては様々な効果を発揮しているようです。「自分には無理かな…」と思っている方も、まずは相手の立場になって考え、コミュニケーションを図るところから始めてみてはいかがでしょうか。
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