悪気なく遅刻するという人もいますが、そんなタイプの人は、社会人になって遅刻が自身の信用にかかわるということを理解すると、自制して遅刻しないようにできるようになるものです。
一方、「遅刻はいけないものだ」とわかっていて、さらに遅刻しないように意識していても、それでも遅刻してしまう人がいます。今回は、遅刻癖がある人が潜在的に持っている心理について考えてみたいと思います。
1, 自罰傾向
何かよくないことが起こった時、人は自分でなくて周りが悪いのだと考える傾向の人と、自分が悪いと考える傾向の人がいます。遅刻癖のある人は、無意識に自分が罰せられて当然の人間だと考えています。
基本的な心象が自分は罰せられる人間。というスタンスなので、遅刻をして罰せられるという現実の方に知らず知らず行動してしまっているのです。
なにかよくないことが起こった時、実際には周りのせいにするようなタイプだと自分で思っていても、遅刻癖が治らないようなら、潜在的な心理は、常に自分のことを監視し罰しているようなことをしているのではないか検討してみる必要があります。
2, セルフ・ハンディキャップ
もうひとつ、遅刻癖のある人が潜在的にもっている心理としては、「セルフ・ハンディキャップ」というものがあります。試験勉強の前に、突然マンガが読みたくなったり、いつもならやらない部屋の掃除がしたくなったりしたことはありませんか。そんなことを試験前にしてしまったら、試験の結果は自分の納得できるものではないですよね。
その行動の潜在心理は、実は、「あのとき、マンガを読まなかったら自分はもっとできた」という言い訳をしたいかったからということなのです。特に、マンガが読みたくなるだとか、掃除をしたくなるとかいうときは、試験勉強が万全の状態で、試験結果もきっと満足のいく結果になると確信できるときと言うより、自分なりにちょっと不利だなと感じているときではないでしょうか。
遅刻癖の場合も、出来ない仕事が待ち受けているのに対して「遅刻をしてしまったから、◯◯が出来なかった」「遅刻をしなければもっと出来た」という結果を作るために無意識に遅刻をするという行動をとってしまっているのです。
遅刻癖がある人が潜在的に持っている心理について考えてみました。遅刻したくないのにどうしても遅刻してしまうのは苦しいものですが、その遅刻癖も実は自分をまもってくれているのかもしれません。しかし、それでも遅刻癖を直したいなら、自分と向き合うと言うことが必要でしょう。
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