仕事でも必要とされる「コミュニケーション能力」。苦手意識がある方もいらっしゃるかもしれませんが、コミュニケーション能力は自分の意識次第で高めることができます。
本記事でコミュニケーションの基本&コミュ力を向上する方法を知って、コミュニケーション能力の向上を目指しましょう。
- そもそも「コミュニケーション能力」とは?
- コミュニケーション能力を向上させる10の方法
そもそも「コミュニケーション能力」とは?
「コミュニケーション能力」は仕事でもプライベートでも耳にする機会が多い言葉です。コミュニケーション能力は高い方がいいとされており、コミュニケーション能力が低いことで悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは、そもそもコミュニケーション能力とはどんなもので、なぜ多くの人が大切だと思う能力なのかについて確認しましょう。
コミュニケーション能力は「人付き合いを円滑にする能力」
「コミュニケーション能力」は、一般的に「人付き合いを円滑にする能力」との意味で使われることが多い言葉です。
コミュニケーション能力が高ければ、仕事の同僚や上司、取引先の人と良好な関係を築くことができます。仕事をスムーズに進めるためにも、コミュニケーション能力が役立つのです。
また、コミュニケーション能力の高さはプライベートでも役に立ちます。仲のいい友人に悩みを相談したり、遊んだりして、ストレスを発散・余暇を充実させることができるからです。
つまり、コミュニケーション能力は仕事でもプライベートでも重要な能力だといえるでしょう。いい人間関係を築ける能力は、公私問わずあらゆる場面で役に立ちます。
- 「人付き合いを円滑にする能力」という意味が一般的
- 高いコミュニケーション能力によって、仕事・プライベートで良好な人間関係が築ける
コミュニケーション能力はビジネスマンに必須?
多くの企業では、新卒採用時に「コミュニケーション能力」を最も重要視しています。
経団連が毎年行っている「新卒採用に関するアンケート調査」によると、採用時の最重要ポイントに「コミュニケーション能力」が13年連続で1位に選ばれています。
また、毎日新聞の2017年5月22日の記事によると、コミュニケーション能力重視の新卒採用の裏側には、日本の雇用慣行である「新卒一括採用」が関わっていいます。
企業が人材を採用する際、明確な指標を模索するなかで浮上したのがコミュニケーション能力なのです。
多くの企業がコミュニケーション能力の高い人材を求めている点から、「コミュニケーション能力には市場価値がある」ということが伺えます。
多くの人と関わり合いながら仕事を進めていく社会人にとって、対人スキルである「コミュニケーション能力」と「ビジネススキル」は切っても切れない関係性であるといえます。
コミュニケーション能力を向上させる10の方法
コミュニケーションを円滑にするために重要なのは、印象付けや会話力です。
どうしたら相手に好印象をもってもらえるのか、どうしたら会話のキャッチボールが上手くできるのかを知ることで、コミュニケーション能力を向上していきましょう。
1.挨拶でいい印象を与える
コミュニケーション能力を向上させるための1つ目の方法は、挨拶でいい印象を与えることです。
挨拶はコミュニケーションの基本。「おはようございます」や「ありがとうございました」など、日常的な挨拶がしっかりできていないと相手に与える印象が悪くなってしまいます。
挨拶をする際は、自然な笑顔を心がけて明るく言葉をかけましょう。
上手な挨拶のコツは「言葉が先、動きは後」です。相手の目をしっかり見て喋れば、明るくて誠実な印象を与えられるはず。目を見て挨拶をしてから頭を下げましょう。
挨拶は小さなコミュニケーションではありますが、積み重ねることがコミュニケーション能力の向上に繋がるでしょう。
2.相手の話をきちんと聞く
コミュニケーション能力を向上させるための2つ目の方法は、相手の話をきちんと聞くことです。
コミュニケーション能力を向上させようと思うと「積極的に話しかけなければ」と思ってしまうかもしれませんが、無理をしてまで会話をする必要はありません。
コミュニケーション能力の向上を目指す際に意識するべきことは「話しかける回数」ではなく、「相手の話をしっかり聞く」という点です。
相手の話を聞きながら別のことを考えたり、「次はこう言おう」などと考えたりせず、相手の話に聞き入ることが大切です。
人には「認められたい」という承認欲求があります。大抵の人は、自分が注目されるのは嬉しいもの。話を一生懸命聞いてもらえるのは気持ちがいいと思う人が多いです。
「相手の話が気になって前のめりになってしまう」くらいのテンションがちょうどいいでしょう。相手の話に全神経を集中させて、一言一句を聞き漏らさないつもりで話を聞きましょう。
3.話を組み立てる
コミュニケーション能力を向上させるための3つ目の方法は、話を組み立てることです。
目的や結論が曖昧で、話のポイントがずれてしまうと会話に失敗しがち。話をしているうちに何が言いたいのか分からなくなり、オチのない話で終わってしまいます。
上手く話をするためには、事前に「どうしてこの話をするのか」「この話をした結果相手にどう思ってほしいのか」を明確にさせておくと安心です。
話のポイントが定まらない質問をしてしまうと、相手は反応に困り、会話のキャッチボールは難しくなってしまいます。
「相手にわかりやすく話の内容を伝える」という点を意識し、事前に準備を行なうことを心がければ、円滑なコミュニケーションを取ることができるでしょう。
4.信頼関係を築く
コミュニケーション能力を向上させるための4つ目の方法は、信頼関係を築くことです。
互いに不信感があっては、コミュニケーションはうまくいきません。信頼関係を構築することこそが、コミュニケーションを円滑にするカギ。
信頼関係を築くためには、相手に興味を持つことが大切です。「相手がどんな人なのか知りたい」という歩み寄りの気持ちをもって、自然なコミュニケーションを図りましょう。
また、心配りや気遣いも、信頼関係を築くために大切なことです。
「相手は何を求めているだろうか?」「相手が嫌がるのはどんなことだろうか?」などを考えて、相手に配慮した言動、行動を心がけましょう。
5.相手に合った話題を考える
コミュニケーション能力を向上させるための5つ目の方法は、相手に合った話題を考えることです。
コミュニケーション能力の高い人に共通しているのは「話題提供が上手い」という点です。
相手との共通点や相手の特徴を考えながら、話が膨らむ話題を探しましょう。
- テレビ、ドラマ、ニュース
- 天気、気候
- 休日の過ごし方
- 出身地、地元
- 学生時代の勉強
- 仕事、転職
- 食べ物、酒、食事
- 体調、健康
- 家庭、子ども
- 趣味、はまっていること
- 服装、おしゃれ
6.ノンバーバルコミュニケーションを活用する
コミュニケーション能力を向上させるための6つ目の方法は、ノンバーバルコミュニケーションを活用することです。
コミュニケーションを円滑にするカギは「言葉」だけではありません。ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)によって相手に好印象を与え、会話を重ねて信頼関係を築くことも重要です。
ノンバーバルコミュニケーションとは、表情や身振り手振り、気配りなど、会話以外で相手に印象を与える要素のこと。
相手に信頼してもらうためには、会話が上手なだけでは不十分。ジェスチャーや目線をあわせる、表情で伝えるなど工夫するようにしましょう。
7.相手を思いやる
コミュニケーション能力を向上させるための7つ目の方法は、相手を思いやることです。
相手や周囲の人を思いやった協調性のある行動は、コミュニケーションを円滑にする大切な要素です。
相手や周囲の人に気を遣い、何かあればすぐに動けるという人は信頼されやすいといえるでしょう。
盛り上がっている場面でも厳粛なミーティングの場面でも、常に周囲の様子に目を向けておきましょう。
コミュニケーションを向上させるには、常日頃から相手に対する細かい気配りをすることが大事です。
8.相手に関心を持つ
コミュニケーション能力を向上させるための8つ目の方法は、相手に関心を持つことです。
これまで紹介してきた「相手の話をきちんと聞く」「信頼関係を築く」「相手を思いやる」ことを自然に行うためには、相手に関心を持つことがポイントです。
相手に興味を持っていれば、意識しなくても自然とコミュニケーションが取れるので、会話している相手に対して「この人はどんな人なのかな」「何が好きなのかな」「今日は今まで知らなかった部分を発掘するぞ」と、興味を持って接してみましょう。
9.バランスよく会話する
コミュニケーション能力を向上させるための9つ目の方法は、バランスよく会話することです。
親密度の高いコミュニケーションで大切なのは、会話の比率を「ストレスのないバランス」に保つことです。
理想のバランスは、自分と相手が互いに考えを伝えあってやり取りすることです。1人が1度に長時間話すと、会話がキャッチボールではなくなってしまいます。
自分が20秒間話したら、相手も20秒間話す。また自分が20秒間話す。
このようにバランスよく会話のキャッチボールを行うことを意識しましょう。テンポよく会話が進めば、相手とのコミュニケーションが円滑になること間違いなしです。
10.マナーを守る
コミュニケーション能力を向上させるための最後の方法は、マナーを守ることです。
基本的なマナーが守れていることも、円滑なコミュニケーションに不可欠です。マナーを守れない人に対して、好印象を抱くことはないでしょう。
場面によって守るべきマナーはさまざまですが、大切なのはTPOを守ること。
Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)に合わせて、声の大きさや振る舞い、話題などを選ぶことは最低限のマナーです。
またビジネスシーンでは、ビジネスマナーを知らずして円滑なコミュニケーションは成り立たちません。
目上の相手を上座に通すこと、謙譲語や尊敬語を正しく使うこと、名刺は両手で受け取ることなど、ビジネスシーンで「当たり前」とされるマナーはいくつもあります。
心配な人は、基本的なビジネスマナーを改めておさらいしておくといいでしょう。
- 相手や周囲の人に気を使い、何かあればすぐに動くようにする
- 相手と自分の会話比率を「ストレスのないバランス」に保つ
- TPOに合わせて声の大きさや振る舞い、話題などを選ぶ
コミュニケーション能力が高い人が実践している方法を試してみよう
- コミュニケーション能力は公私ともに重要な能力
- 相手に興味を持つことが重要
- TPO・マナーを守ることも大切
本記事で紹介したように、コミュニケーション能力には市場価値があり、コミュニケーション能力が高いことで「魅力的だ」「好印象だ」と思われやすくなります。
コミュニケーション能力に苦手意識がある方は、本記事で紹介したコミュニケーション向上テクニックを使ってコミュニケーション能力を向上させて、豊かな人間関係を築いていきましょう。
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