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【方針展開の3ステップ】一体感のある企業だけが必ずやっているコト

Shingo Hirono

2014/06/05(最終更新日:2014/06/05)


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by Northern Ireland Executive
 企業が経営方針を決定した場合、適切に方針展開を行う必要があります。方針展開とは方針を上位階層から下位階層へと伝達することであり、経営方針を従業員全体で共有するために必要な作業です。

 方針展開を実行するためには、どのような手順で行えばよいのでしょうか。今回は、経営における方針展開の手順について解説します。

トップの方針確認

 方針展開は、トップが経営方針を確認することから始まります。まずはじめに経営方針が提示されたら、経営の上位階層において全員の承諾を取らなければなりません。執行部や役員会など形態は企業によって異なりますが、経営判断を決定するような集合体が経営方針に同意しなければ、方針展開を実行することはできません。

 上位階層によって承認された方針は、そのまま企業の経営方針として成立し、下位階層への展開に移ります。この時承認される経営方針は、ある程度論理性を持った具体的なものでなければなりません。経営ビジョンのような抽象的な方針では、展開の途中で誤解が生じる恐れがあります。第三者に分かりやすく伝達できるように、明確な形で方針を示すことが必要でしょう。

下位階層への展開

 上位階層で承認された経営方針は、下位階層へと展開されます。方針を受け取った下位階層の各部門は、方針を満たすためには、どのような取り組みが必要なのかをそれぞれ考え、部門ごとに下位の方針を策定します。

 トップの決めた方針が「コストの10%削減」だった場合、調達部門なら仕入れコストの削減、営業部門なら接待費などの営業コストの削減、開発部門なら開発費の効率的運用など、それぞれの部門がトップの方針を満たすような形で、それぞれの方針を策定することになるでしょう。

 策定された部門ごとの方針に応じて仕事が進められることになりますが、更に下位の階層に方針を伝達する場合には、同様にそれぞれの方針を策定して仕事が進めらることになります。

チェック作業

 下位階層まで方針を展開したとしても、方針展開の作業は終わりません。展開した方針に沿った仕事ができているかを随時確認し、修正が必要な部分があれば修正を加えながら仕事を進めていく必要があります。

 チェック作業は通常、目標の設定と達成具合の確認という形で実行されます。方針を満たす形で目標を設定し、目標をどの程度達成しているかで仕事の取り組みを評価します。もし達成度が不十分であれば、何らかの問題点がある可能性を考えて問題発見と改善の取り組みが必要になります。改善を重ねて問題点を取り除いていくことで、経営はより効率的なものとなり、方針に沿った理想的な経営が実現するでしょう。


 方針展開とは企業方針を従業員間で共有する作業であり、全社一丸となって経営を進めていくための作業でもあります。方針展開が十分に実行できなければ、すべてのポテンシャルを発揮して経営を進めていくことが不可能になってしまうでしょう。

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