今は、人事考課制度を取り入れている会社も多いのではないでしょうか。なぜ人事考課制度を取り入れるのかと言えば、社員のスキルアップやレベルアップを図るためのモチベーションの向上に寄与する事、そして頑張っている社員を適切に評価出来る事など、いくつかの要素が考えられます。
いずれの理由であっても共通している事は、自己の評価を適切に行うという事が重要なポイントだということです。以下では、人事考課制度を取り入れる際に気をつけたいことについて見ていきたいと思います。
1.甘過ぎても厳し過ぎても
今よりもスキルアップやレベルアップを図るにしても、昇進や昇給を目指すにしても、自分がその仕事においてどんな立ち位置に居るのかを適切に把握しておく事は重要です。というよりも、それがわかっていないと、どんな目標を立てたにしても机上の空論に過ぎず、実際にかなえていく事は困難です。
ですから、自分を評価する際には、出来る限り客観的に判断する必要があります。この時、例えば甘過ぎる評価をしてしまえば「この人は自分の事を何もわかっていないな」と思われるでしょうし、厳し過ぎる評価をしてしまえば「自己評価能力に欠けているな」と思われてしまうでしょう。ですから、両極端ではいけないという事がわかります。ではどうすればよいのでしょうか。
2.少し厳しい評価にする
評価を行う際、注意したい事は、甘く評価している人を見ると、つい厳しい目で見てしまいがちになる、という傾向を理解しておく事です。ですから、少し厳しい目で自分を判断するようにしましょう。
例えば、できていないのかいるのかどちらか迷った時には、できていないという評価の方にします。このようにしておけば、本当に出来ていないのならそのままで済みますし、もしも出来ているのに「できていない」という評価をしているのであれば、そんなに厳しくしなくてもいいのにと少し柔らかな目線で見てくれるようになるものです。ただし、前項でも触れたように、厳し過ぎてはダメです。
3.具体的に評価する
自己評価を記入する際、「あまりできなかった」とか「少しできるようになった」などの曖昧な表現は避けましょう。目標に対し、達成した事を100%とするのですから、何%の達成率かを数値で表すようにします。
もちろん、最初から数値で表れる目標や途中経過に関してはそれで問題ありません。そうする事で、どの位目標を達成出来たと思っているのかを上司が知る事ができますから、最終的な評価を行うためのすり合わせなどを行う際に、話がかけ離れる事がありませんし、目標を達成するには何が障害になっているのかなどを具体的に考える足がかりにもなります。
以上のように人事考課を行う際には評価を少し厳しめに、そして具体的につける必要があります。ちゃんとした評価を下されれば、確実に社員は自分の立ち位置を確認することができます。ですので、評価を下す側になったならば上記の点に注意しながら、社員のやる気を出させるような評価を下すようにしましょう。
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