人間誰しも話すことはできます。しかし、話が上手な人と話すのが苦手だと言う人がいます。ビジネスにおいて話す場合は、話自体が「交渉」や「駆け引き」という勝負であることさえあります。「話術」が巧みであれば有効な武器となります。
そう考えると話術を磨く必要は誰にでもあると言って良いでしょう。ここでは、私自身の経験を元に話術が仕事にどう役に立つのかや話術をどう磨けば良いのかを考えてみたいと思います。
話術を磨くためには
話術を磨くためには、ある知識がほぼ無い人が、知識がある人と対等に話したあげくその人の知識を吸収することが最も有効な手段です。それを繰り返していつの間にか仕事に十分な量の知識を身につける。そんなことができてしむのです。そこでテクニックを2つご紹介いたします。
相手に話し続けさせる
相手を不快にしたり、警戒心を抱かせてしまっては話は続きません。気分良く話している相手は遮らず心ゆくまで話をさせるのがいいのです。
適切な相槌をうつ
これで、相手が話す内容をコントロールすることができます。
この2つのテクニックにより言葉のキャッチボールを長く続けることができます。その後は、会話から得た情報の整理と、その情報を次の会話へ活かす工夫すること改善を行うことで、ノウハウが蓄積できます。これらノウハウを駆使できるようになることが、「話術を磨く」ことになるでしょう。
話術を仕事に活かした事例
話術を仕事に活かしたテレフォンアポインターの女性の事例を紹介します。その女性は、派遣会社から来てテレアポの仕事を始めて、最初は、会社名を名乗った後、「XXというソフトを販売している会社なのですが、このソフトで法的に義務付けられているXXの申請が楽になるという物なのですが」と商品を薦めるだけでした。
始めたばかりの時には、あっと言う間に電話を切られてしまうこともありましたが、無関係の話で盛り上がって長く話している時もあったのです。
そのうち、この女性がテレアポチームのリーダーになり、そこで彼女は「今、お医者さんから聞いたんですけど、なんだか法律が変わるそうで」と聞き取った情報を報告し始めました。
この事例のポイントは、この女性が相手に話させることで、情報収集を行っていたことです。次の電話では「法律が改正されますがご存知でしょうか」と話の導入部にこれを持ってきます。こうやって具体的な話をされると、相手も具体的な返答を返さざるおえないのです。
これを繰り返し最終的にはその道の専門家が話している様になっていたのは言うまでもありません。
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