「ビジネスで一貫性のある会話」とは、会話の内容や主張がいつも同じ、意思決定の結論が同じこととは少し違います。主張の中身や意思決定の結論が、ビジネスの環境が変わることにより、変わっていくことは当然です。反対に、主張の中身や意思決定の結論が未来永劫変わらないというのは、ビジネスの環境の変化に全く対応していない間違った行為ということになります。
「ビジネスで一貫性のある会話をするためのコツ」は、ビジネスへの取り組み姿勢や哲学、考え方がブレないことがコツであり、相手に合わせないこと、言っていることとやっていることに相違がないことが必須条件になります。今回は、「ビジネスで一貫性のある会話をするためのコツ」についてみていきたいと思います。
1.頭の中にブレない哲学や考え方があること
ビジネスで一貫性のある会話とは、例えば、「円安頼みや金融緩和頼みで経営をしない。どんな市場環境であっても企業業績をよくしていく。」というような主張だと思います。例えば、「円安になったら、あるいは、逆に円高になったら、事業戦略を変えて対処していく。」と、ビジネスの会話で言い続けていれば、一貫性のある会話といえます。
「もしも円安になったら、企業業績がよくなるだろう。」というような円安頼みの主張とは異なります。「わが社は、市場環境を予想して、その予想に頼っては経営しない。」というのは、ビジネスで一貫性のある会話のひとつです。海外に工場を作るという意思決定と、国内に工場を作るという意思決定は、為替の環境によって、選択の結果が異なることになりますが、為替に柔軟に対応する経営をしていくということについて、ビジネスで一貫性があり、一貫性のある会話となります。
ビジネスの会話は、意思決定や判断に関わるものが多いと思われますが、ビジネスの環境が変わらないのに、会話の内容がころころ変わるというのは、一貫性のある会話とは言えません。ブレないビジネスの哲学や考え方があることが必要です。
2.言っていることとやっていることに相違がないこと
次に、会話の相手の意見に合わせ過ぎてしまい、自分の考えがころころ変わるのは、ビジネスで一貫性のある会話とは言えません。相手に気に入られることを第一とせず、ビジネスに関する自分の考えや主張を理解してもらい、協力してもらえるように働きかけるべきです。
また、言っていることとやっていることに相違があってはいけません。有言実行という考えに従い、実践することが、ビジネスで一貫性のある会話に説得力を持たせます。
以上の2つのコツを紹介しましたが、ビジネスで一貫性のある会話をするというのは難しいことではありません。とにかく、自分の心の中に一本筋を通して主張できることを持っていれば自然と一貫性のある会話ができるようになるのです。
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