嫌な仕事、苦手な仕事を前にすると、人はどうしても「何とかこの仕事をパスできないか」と考えてしまうもの。ずっとパスし続けることができればいいですが、仕事はそうもいきません。苦手な食べ物を一生食べ続けないのとは、ワケが違います。
どうしても、その仕事をせざるをえないことも出てくるでしょうし、逃げることでますます嫌悪感が募り、逃げ癖がさらに悪化することになりかねません。ですから、何とか早い時期に、その逃げ癖を克服する必要があるのです。仕事に対する逃げ癖を克服する方法を考えてみましょう。
「苦手なモノは先に食べてしまう」という、ちょっとした勇気
先ほど「苦手な食べ物」のたとえを出しましたが、「どうしても全て食べなければならない食事の中に、嫌いなもの、苦手なものがある」という場合、あなたはどうするでしょうか。その食べ物を後回しにして、好きなものから食べるという方法も、もちろんあります。
しかし、その場合は、好きなものを食べながらも、ずっとその「苦手」が目に入っているでしょう。それでは、好物さえ美味しく感じられません。好物をおいしく食べるには、苦手なモノを先に食べてしまうに限るのです。
苦手な仕事も同様です。仕事の逃げ癖がある人は、苦手な仕事を後回しにし、できれば後回しにしようとする。けれど、「どうしてもしなければいけない」という状況になることもあるのです。苦手を克服することはできなくても、逃げ癖を改善することはできます。
嫌な仕事を前にしたら、後回しにしないで、最初に「食べて」しまいましょう。ちょっとした勇気があればできるはず。とにかく「口に入れてしまう」つまり、その仕事に着手してしまうのです。
最初に片付けることで、その仕事と正対することができる
最初に苦手な仕事を片付ける、という意識を持つと、自然とその仕事に正対する意識が生まれます。真正面からその仕事と向き合うことで、その仕事の「姿」が見えてくるでしょう。
どのようにしたら、短時間で済ますことができるかを考える。そのためには、その仕事の「肝」を知らなければなりません。仕事の「肝」つまり本質を捉えることができれば、効率的な進め方がわかってきます。
つまり、無意識のうちにその仕事を「研究」しているわけです。ここがポイント。研究をすることによって、仕事が自分の「懐(ふところ)」の中に入るのです。つまり、自分がイニシアティブを持ってその仕事に対応できるということ。すると、その仕事自体が、好きにはなれなくても、決して敬遠するほど嫌なものではなくなってくるはずです。
逃げ癖を持ち続けていたのでは、決してそのような心理に至ることはありません。仕事を自分の懐に入れてしまえば、要するに、気持ちがずっと楽になるのです。気がつけば「それほど嫌いな仕事でない」と思えるようになっているのではないでしょうか。
逃げ癖を克服することによって、必ずステップアップすることができます。成功体験が次のステップアップにもつながるのです。ぜひ「ちょっとした勇気」を持つことをおすすめします。
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