ゆとり世代が社会に出始めて、いわば「ゆとりショック」のような事態が職場に起こっていると言われています。ゆとり世代は上の世代からすると「待ちの姿勢が基本」で扱いにくいとされていますが、「言われたことはきちんとやる」という特性も持ち合わせているのです。
しかし、言われたことをきちんとやるだけでは、言う側に立った時、何も指導できない可能性もあります。自分でイメージを膨らませてアイデアを出す能力は、ゆとり世代だけでなく、どの世代のビジネスパーソンにも創造性は必要でしょう。今回は仕事で使える創造力を鍛えるのにおすすめの本を紹介します。
1. 佐藤可士和の超整理術
1冊目の仕事で使える創造力を鍛えるのにお勧めの本は、佐藤可士和著の「超整理術」です。タイトルだけを見ると、整理整頓の本かな、と創造力とは無縁の内容のように思えますが、実際、デスク周りや身の回りを整理して感覚を研ぎすますことも書いてありますが、この本の神髄は「創造」にあるのです。
クリエイティブディレクター、アートディレクターとして、どうやって彼が仕事のアイデアを出しているのか、実際の仕事の例をもとにして提示しています。
一見すると、佐藤氏の仕事は、佐藤氏の創造力の賜物のように思えますが、佐藤氏はそうではないとしています。依頼人のなかにある、モヤモヤして混沌としてるものを、聞きとって整理し、さらにシンプルにし、それを磨き上げて差しだすという作業をしているのです。創造力を鍛える方法は、本質を見つめる作業にあるということがわかる本です。
Amazon.co.jp: 佐藤可士和の超整理術 (日経ビジネス人文庫): 佐藤 可士和: 本
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2. アイデアのつくり方
2冊目は、ジェームス.W.ヤング著「アイデアのつくり方」です。古典ともいえる存在の本ですが、今でもアイデアについて言われていることが記載されています。創造力が高い人は、天から与えらた才能によるものと思われがちですが、一連の段階を踏むことで優れたアイデアを作り出せるという内容の本です。
データを収集、咀嚼し、組み合わせにより発見し、さらにつくったアイデアをチェックする、という段階にのっとって、アイデアを作る過程が紹介されています。今も言われることですが、アイデアは、ゼロから生みだすものではなく、既存のもの同士の組み合わせに過ぎないということです。
Amazon.co.jp: アイデアのつくり方: ジェームス W.ヤング, 竹内 均, 今井 茂雄: 本
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仕事で使える創造力を鍛えるのにおすすめの本を紹介しました。仕事は言われたことだけをやっていればいいというものでもなく、創造性を発揮するということも大切です。創造性の発揮は、仕事のやりがいにもつながるでしょう。
今回紹介した本は、創造力は才能のある人たちだけのものではないと示してくれています。創造力を鍛えて仕事に挑んでいきましょう。
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