HOMEビジネス リフレッシュ休暇とは?休める日数・期間・有給との違いなど基本事項を詳しく解説

リフレッシュ休暇とは?休める日数・期間・有給との違いなど基本事項を詳しく解説

Kazuhiko Tanabe

2014/05/30(最終更新日:2021/01/31)


このエントリーをはてなブックマークに追加

「有給休暇」は、労働基準法で決められた、労働者に必ず認められた権利です。近年では、有給休暇とは別に「リフレッシュ休暇」を設けている企業もあります。

本記事では、リフレッシュ休暇とは何なのか、有給との違いや、メリット・デメリットについて紹介していきます。

本記事の内容をざっくり説明
  • リフレッシュ休暇とは
  • リフレッシュ休暇と有給の違い
  • リフレッシュ休暇のメリット・デメリット

 

「リフレッシュ休暇」とは?

近年注目を浴びつつある「リフレッシュ休暇」。そもそも、リフレッシュ休暇とはどのような休暇のことを指すのでしょうか。まずは、言葉の意味から確認していきましょう。

 

リフレッシュ休暇の意味

リフレッシュ休暇とは、会社で定められた一定期間の勤続年数を勤務した人や、その他会社が定められた規定に合わせて、リフレッシュすることを目的として付与される休暇のこと。

多くの場合は、勤続年数5年、10年、20年、30年などの節目に付与されます。

家族と過ごす時間や、リラックス、自己啓発を目的としてリフレッシュ休暇を導入している企業が多く見られます。

 

リフレッシュ休暇で休める日数・期間

リフレッシュ休暇で休める日数や期間は、企業によって異なります

厚生労働省の調査によると、リフレッシュ休暇として付与する日数は5日間の企業が多いことがわかります。

リフレッシュ休暇と、土日などの休暇、そして有給を組み合わせることで、リフレッシュ休暇として与えられた日数よりも多く休むことも可能です。

 

リフレッシュ休暇と有給の違い

では、リフレッシュ休暇と有給は何が異なるのでしょうか。

すでに説明したように、リフレッシュ休暇は、会社が一定の条件のもと、特別に付与する休暇のこと。法定外休暇として企業が任意に設定できる休暇のため、リフレッシュ休暇がある企業もあれば、ない企業もあります。

一方、有給休暇は法律によって定められた法定休暇のことです。そのため、労働者には必ず付与されるというところに大きな違いがあります。

 

リフレッシュ休暇のメリット・デメリット

リフレッシュ休暇は法定外休暇のため、設定されている企業もあれば、設定されていない企業もあることがわかりました。ご自身の勤めている会社でリフレッシュ休暇があるか、ないかは、社内規定から確認できます。

では、リフレッシュ休暇にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

 

従業員側のメリット

リフレッシュ休暇を設定する従業員側のメリットは、単純に休暇が増えることや、モチベーションが上がることが挙げられます。

休暇を使って旅行をしたり、リラックスしたりと自分の好きなことに使える時間が増えるため、心身共にリフレッシュできるでしょう。

また、一定期間会社に貢献したことが目に見える形で現れるため、会社への愛着や、勤めたことの充足感を感じられることも。

リフレッシュ休暇を取得したあとは、またモチベーション高く仕事に取り組めるようになるでしょう。

 

企業側のメリット

リフレッシュ休暇を設定する企業側のメリットは、従業員から愛着心が高まることです。充実した福利厚生が設けられており、実際に利用できることで、従業員からの愛社精神が高まることが期待できます。

また、このような制度があることは、採用時にもポジティブな影響を与えるでしょう。

リフレッシュ休暇は主に、勤続年数が長い従業員が取得する休暇のため、長期間抜けることによって、部下が普段しない業務を体験することにも繋がります。少し上のポジションの仕事を体験できることは、部下にとってもメリットがあり、社内教育としても意味を持ちます。

 

従業員側のデメリット

リフレッシュ休暇を設定する従業員側のデメリットは、業務が止まってしまうことです。

長期間の休みは、手放しに喜べることでもありません。というのも、休みがあるからといって、業務量が減るわけではないからです。そのため、長期間の休みに入る前には周りの人への引き継ぎをしたり、早めに仕事を終わらせたりしないといけないため、普段より忙しくなってしまうことに。

また、忙しいシーズンや時期だとリフレッシュ休暇を取ることを申し訳なく思ってしまうこともあるでしょう。

リフレッシュ休暇の制度を定着させるためにも「企業がリフレッシュ休暇の取得を推奨していること」そして、「周りが積極的にサポートする」といった環境づくりが大切です。

 

企業側のデメリット

リフレッシュ休暇を設定する企業側のデメリットは、業務効率が悪くなる可能性があることです。

長期間勤務し、重要なポジションにいるケースが多い従業員が長期間休むことによって、場合によっては業務が滞ることにもなりかねません。リフレッシュ休暇に入るまえには、引き継ぎをきちんと行うことを徹底してもらうように、注意が必要です。

 

時に計画的に休むことも大切、リフレッシュ休暇を有効活用しよう

本記事のまとめ
  • リフレッシュ休暇とは、長期間勤務した人が取得できる法定外休暇のこと
  • 有給と違い、企業によってはリフレッシュ休暇が設定されていないこともある
  • リフレッシュ休暇を利用することで、愛社精神が高まったり、モチベーションが上がったりする

本記事では、リフレッシュ休暇について説明しました。

リフレッシュ休暇は有給休暇とは異なり、法定外休暇です。そのため、企業によっては設定されていない可能性もあります。

リフレッシュ休暇を福利厚生として設定することは、企業にとっても従業員にとってもメリットが多いものです。導入されている場合は、ぜひ積極的に制度を活用してみてはいかがでしょうか。

【関連記事】


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード