仕事中に昼寝をすると効率が上がると聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
本記事では、仕事中に昼寝をするメリットや、昼寝を効果的にするポイントをご紹介します。
日中に昼寝をしてみたい人や、より効果的に昼寝をしたい人はぜひ参考にしてください。
- 仕事中に昼寝について
- 仕事中に昼寝をする3つのメリット
- 仕事中に昼寝をするときの5つのポイント
仕事中に昼寝はあり?なし?
仕事中に昼寝をすると、仕事の効率が上がるといわれています。
しかし、仕事の効率が上がるといったメリットがあるといっても、仕事中に昼寝をしていいものなのか、疑問に思う方が多いでしょう。
日中に昼寝をすることは、どのように考えられているのでしょうか。
寝ている=サボりと考える人もいる
たとえ昼休みの時間であっても、昼寝をしていることは「サボっている」「だらしない」と思われる可能性もあります。
特に年配の人の場合は、「会社で寝るなんで考えられない」と思っている人も多いでしょう。
昼寝をすることにどんなにメリットがあったとしても、先輩や周りの人にマイナスの評価をされてしまう可能性がある場合、会社で昼寝をすることは得策とはいいがたくなってしまいます。
昼寝の習慣が会社に浸透していない場合は、「午後の効率性を上げるために昼寝をしている」と伝えることが重要です。
昼寝の効果が認められ、「パワーナップ」として推奨している企業も増えている
昼寝の効果を認め、「パワーナップ」として積極的に取り入れる企業も増えてきています。
「パワーナップ」の「ナップ」とは昼寝や居眠りのことで、「パワーナップ」とは、短い仮眠を取ることです。
中には、昼寝用の部屋を作っているパワーナップを促進している会社もあります。
会社がパワーナップを取り入れていないと、個人で昼寝をすることは難しいでしょう。
会社にパワーナップの習慣がない場合は、上司にかけあってみるのも一案です。
仕事中に昼寝をする3つのメリット
仕事中に昼寝をすることが仕事の効率を上げるといわれていますが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下では、仕事中に昼寝をする3つのメリットをご紹介します。
メリット1.飛躍的な疲労回復
仕事中に昼寝をする1つ目のメリットは、飛躍的に疲労を回復できることです。
人間は機械ではないので長時間に渡って仕事を続けていると、誰しも疲労が蓄積していきます。
疲労が蓄積すると、どうしてもミスが多くなってしまったり、集中力が足りなくなったりなどデメリットが少なくありません。
疲労を回復させるためには食事を取ったり、マッサージをしたりと様々な方法が考えられますが、最も効率よく疲労を回復させる方法は睡眠です。
アメリカの名門大学で睡眠に関する研究を行っているメドニック氏によれば、昼間に1時間半ほどの睡眠を取ることで夜の睡眠1晩分の回復効果があるとされています。
もちろん、仕事時間に1時間半もの睡眠時間を取れるケースはありませんが、15分~30分ほどの短時間の睡眠であってもかなりの疲労回復に繋がるといえるでしょう。
メリット2.創造力・集中力の向上
仕事中に昼寝をする2つ目のメリットは、創造力・集中力を向上させることです。
睡眠を取ることによる効果は疲労回復だけに留まりません。
睡眠により、興奮した脳を一時的にリラックスさせることで、創造力や集中力が向上することも最近の研究で判明しています。
アイデア性が重視されるクリエイティブな仕事に就いている人にとっては、特に短時間の睡眠が効果的であるといえます。
メリット3.ストレスの軽減
仕事中に昼寝をする3つ目のメリットは、ストレスを軽減することです。
仕事をしていると、少なからずストレスが溜まっていってしまうものです。
睡眠は仕事によって溜まったストレスを、解消する手段としても高く評価されています。
なぜ睡眠がストレスの軽減に役立つのかというと、睡眠に落ちることで外部からの情報が遮断され、脳が一時的に仕事について考えることをストップするためです。
脳を休止させることなく、連続して脳にストレス負荷を与え続けると、脳はストレスと疲労でいっぱいになってしまいます。
脳がストレスと疲労でいっぱいになると、万全の体調のときと同じような働きができなくなってしまいます。
ストレスを軽減させ、仕事の効率を上げるためにも昼寝は効果があるといえるでしょう。
仕事中に昼寝をするときの5つのポイント
仕事中に昼寝をするとたくさんのメリットがあることがわかりました。
以下では、仕事中に昼寝をより効果的に行うためのポイントをご紹介します。
仕事中に昼寝を取り入れたい人はぜひ参考にしてください。
ポイント1.寝すぎると逆効果!15〜30分程度にとどめておく
仕事中に昼寝をするときのポイントの1つ目は、昼寝の時間は15〜30分程度にとどめておくことです。
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があります。
レム睡眠とは、急速眼球運動(Rapid Eye Movement)の略。ノンレム睡眠とは、レムのない睡眠(Non-REM)のことです。
レム睡眠では、目が動いているので、脳は休んでいません。
眠気や疲労を回復するためには、脳が休んでいるノンレム睡眠を効果的に取る必要があります。
睡眠を取ると、まずノンレム睡眠から始まります。寝て5分ほど時間が経つと浅い眠りに入り、寝てから10分時間が経つと、少し深い眠りになります。そして寝てから20分時間が経つと、かなり深い眠りに落ちてしまいます。
かなり深い眠りに落ちてしまった場合、眠りから目を覚ましにくくなり、もっと寝たいと持ってしまいます。寝すぎると逆に疲労が出てしまうのは、深い眠りに落ちているのに無理やり自分の体を起こすからです。
寝てから15分経った少し深い眠りの間に起きると、スッキリと目覚めれます。
寝付きの良さには個人差があるので、昼寝の時間はあくまで目安です。
人によって、眠りの周期は違うので、自分にとって最適の睡眠時間を見つけてみましょう。
ポイント2.完全に横になって昼寝するのは避ける
仕事中に昼寝をするときのポイントの2つ目は、完全に横にならないことです。
完全に横になって眠ってしまうと、体が休息を取ろうとして、かなり深い睡眠に落ちてしまいます。
上記でご紹介したように、深い眠りになっているときに、急に起きると逆に疲労を感じてしまいます。
昼寝をする際は、完全に横にならず、座って寝ることがおすすめです。
座って寝る際は、タオルやネックピローを使って、首を傷めないようにしてください。
ポイント3.光と音を遮断するように工夫する
仕事中に昼寝をするときのポイントの3つ目は、光と音を遮断するように工夫することです。
光や音があると、眠りにくくなる人も多いでしょう。
光があると、眠気を誘発するホルモン「メラトニン」が作られづらくなります。
完全に光と音を遮断することは、職場では特に難しいのではないでしょうか。
アイマスクをつけたり、音を遮断するイヤホンをつけたりして、目や耳に入る光や音を少なくするようにしてみましょう。
ポイント4.15時までに昼寝を行う
仕事中に昼寝をするときのポイントの4つ目は、15時までに昼寝を行うことです。
自分が眠くなった時間に睡眠することが一番いいといわれています。
しかし、眠気が来るのが、15時過ぎの場合、昼寝をするのはやめておくことをおすすめします。
遅い時間に昼寝をしたり、長い時間昼寝をしすぎると、夜に寝れなくなることに。
夜にうまく寝れなくなると、昼間に眠くなったり、長い時間の昼寝を繰り返すことになったりして、生活リズムが崩れてしまいます。
15時を過ぎたら昼寝をするのはなるべく辞め、早く夜の睡眠を取るようにしましょう。
ポイント5.昼寝前にカフェインを摂取する
仕事中に昼寝をするときのポイントの5つ目は、昼寝前にカフェインを摂取することです。
昼寝からスッキリと目覚めるためには、覚醒効果があるカフェインを取ることがおすすめです。
カフェインが含まれるものを摂取すると、20分から30分後に眠気を覚ます効果が表れます。
カフェインの効果は、約20分後に現れるので、カフェインが含まれるものを摂取したら、すぐに寝るようにしましょう。
カフェインは、コーヒーやエナジードリンク、チョコレートに含まれています。コーヒーが苦手な人は、紅茶や煎茶などで代用してみてください。
カフェインの効きやすさは人によるので、効きやすい人は少量のカフェインを取るようにしましょう。
たくさんカフェインを取りすぎてしまうと夜に眠れなくなってしまうからです。カフェインは取りすぎず、適度な量を取るようにしましょう。
仕事の効率を上げるために昼寝を取り入れてみよう
- 仕事中の睡眠は、疲労回復効果があり集中力を向上させる
- 昼寝は、15〜30分程度にしておく
- 昼寝の前にカフェインを摂取する
仕事中に昼寝をするメリットとより効果的に昼寝をする方法をご紹介しました。
仕事中に短時間の睡眠を挟むことは、とても多くのメリットがあります。会社が昼寝を促進している場合は、ぜひ昼寝をチャレンジしてみましょう。
会社が昼寝を促進していない場合は、昼休みを利用して仮眠をして、自分の体を回復しましょう。
本記事を参考に、仕事の間に深い睡眠を取り、効率を上げて仕事をしてください。
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