意識というものは不思議なもので、何か新しい知識を仕入れたり、新しい体験をしたりすることで、それまで目につかなかったようなものごとが突然目についてきたりするのです。
仕事で、自分の能力を超えているようなものに直面したとき、ついつい出来ない理由が脳裏に挙がってくるものですが、そのまま出来ない理由に頭が支配されたままだと、出来ない現実に向かって事態が進んでいってしまうでしょう。今回は、仕事で出来ない理由ではなく、できる方法を探すための意識改善方法について考えてみたいと思います。
「出来ない」方へ傾いていることを自覚する
仕事について、頭の中が「出来ない」という側にあると、「出来ない理由」ばかりがピックアップされる状態になります。
例えば、今の気分が良いと、思い出すことも良い思い出で、目の前の相手に対しても、気分が悪い時より、好印象に感じたりしないでしょうか。逆に、今現在の気分が悪いと、思い出すことも嫌な思い出で、目の前にいる相手に対しても悪い印象を持ってしまいがちです。
思い出は、良い思い出ばかりではありませんし、かといって悪い思い出ばかりでもありません。自分の気分次第で、気分が良ければいい思い出が芋づる式にでてきて、気分が悪いと、悪い思い出が芋づる式に出てくる。目の前の相手は、あなたの気分と無関係だとしても、自分の気分がいいと、相手によくしてあげたくなるし、気分が悪いと、相手が関係なくても厳しくあたったりする。
気分というものは、どちらかに傾いてしまうもので、意識も同じです。出来ないという方に意識が傾いていると、出来ない理由ばかりがピックアップされてしまいます。まずは意識のからくりを知って、出来ないという傾きをなくしましょう。
「そもそもできるから」という気持ちで考えてみる
では、出来ない方に傾いていると自分で気づいたら、次はどうしたらいいのでしょうか。一つのアイデアは、仕事についてゴールがあるとしたら、どうしたらできるのか。という方法を実現可能なものから、バカバカしいものまで片っ端から挙げてみることです。
さらに、どうしたらできるのかという方法について考えるとき、そもそもできるから。という気持ちで考えることが大切になります。頭の片隅に「出来ないかもしれない」という気持ちがあると、流れがとまってしまいます。探し物を見つけるコツを聞いたことがありませんか。「ないない」と言いながら探すのではなく、探しているものの名前をつぶやきながら探すと見つかるというものです。
これも、同じようなシステムで、ないと思って探すと、探し物がない事実を補強してしまうのですが、探し物の名前をつぶやくと、そのものに気持ちが集中していくので、見つかりやすくなるのです。ですから、出来ないという傾きは退けて、そもそもできるというつもりで、ゴールの状況を思い浮かべて、どんどんアイデアを出しましょう。
仕事で出来ない理由ではなくできる方法を、探すための意識改善方法について考えてみました。人間にも慣性の法則が働きます。出来ない理由を探すモードになったら、何かきっかけがない限り、ずっとそのままのモードでい続けるのです。
誰かからはっぱをかけてもらったりして、外部要因でできる方法を探すモードに切り替えることもあるかもしれませんが、不確定な要因に頼るわけにもいきません。自身で意識を切り替えるように日頃から努めたいものです。
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