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【話上手は聞き上手って本当なの?】優秀なビジネスパーソンが身につけている会話術

Shingo Hirono

2014/05/29(最終更新日:2014/05/29)


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by NEDELJA SOCIJALDEMOKRATIJE
 「話し上手は聞き上手」という言葉を、耳にしたことがある人は多いでしょう。ビジネスシーンでもよく使われる言葉です。「話し上手な人は、聞き上手でもある」という意味ですが、実は「聞き上手だから、話し上手になる」と解釈したほうが、その本質により近づくのではないでしょうか。

 では、どうして「話し上手は聞き上手」なのか、聞き上手だと話し上手になれるのはなぜか、考えてみましょう。

聞き上手な人とは?

 まず、「聞き上手な人」について考えてみましょう。会話をする場合、まずは相手の話をよく聞くということが大切になります。自分の意見や主張を一方的に伝えるのは、「演説」や「スピーチ」であって、「会話」ではありません。

 こちらから何かを伝えるにしても、それに対する相手の意見や感想にしっかり耳を傾ける。そのことによって初めて会話が成り立ち、人間同士のコミュニケーションが取れるわけです。それが会話の本質と言っていいでしょう。

 聞き上手は人は、意識するしないにかかわらず、その本質を認識しています。ですから、相手の話をよく聞こうという態度を自然に取るのです。ただ黙って聞くことはしません。話を聞きながら、適度にうなずき、タイミングよく相槌を挟む。「よく聞こう」という意識があれば、当然、相手の話に対して反応します。

 「なるほど」「そうでしたか」「それは知りませんでした」といった相槌や合いの手を挟むことで、相手は「自分の話にしっかり耳を傾けてくれている」と認識します。その認識によって、相手はさらに話がしやすくなるのです。これが聞き上手な人の「聞き方」です。

なぜ、「聞き上手だから、話し上手になる」のか?

 それではなぜ、そのような「聞き上手な人」が「話し上手」になるのか。それは、上記のように相手の話に真剣に耳を傾けることによって、「自分が取るべき反応、返すべき意見や答え」が明確になるからです。

 耳から入る情報を自分の頭の中で整理することによって、それが可能になります。つまり頷いたり、相槌を打ったりすることによって、より多くの情報を相手から引き出す。同時に、その情報を頭の中できちんと整理する。その結果、的を射た意見や答えを相手に返すことができるのです。

 先ほども言った通り、こういう人は会話の本質をよく弁えているので、答えを返すときにも十分な配慮を行います。たとえば、相手の意見について反対論を述べようとする場合も、最初から「私は反対意見です」とは言いません。

 まず「なるほど、よく分かりました。確かににそういう考え方もあるでしょうし、魅力的な意見だと思います」と、相手の意見を肯定した上で、「ただ、この部分に関しては、私は少し違う考えをもっているのです」と、反対論を口にするのが、話し上手な人の話法です。

 これもつまり、相手がさらに意見を述べやすくするためのテクニック。新たに述べられる相手の話に対し、再び「聞き上手」になることで、会話が展開し、深まっていくのです。


 つまり、「話し上手は聞き上手」になるためには、まず聞き上手になることが必要と考えていいでしょう。

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