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【詰めの甘さ克服法】不測の事態から卒業するための意識改善

Kaori Mizumoto

2014/05/29(最終更新日:2014/05/29)


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by BONGURI
 終わり良ければ全て良しと言いますが、逆に言えばせっかくこれまで努力しても大事な場面でミスを犯してしまえば仕事としては不完全であるということです。「なんとかなるさ」という考え方は自分の緊張を和らげたりポジティブシンキングの上では有効ですが、仕事における詰めの甘さは「なんともならなかった(出来なかった)」と判断されてしまいます。

では、どのような経験を積むことで詰めの甘さを克服できるでしょうか。

【1】「だろう運転」と「かもしれない運転」

 車の免許を持っていれば「だろう運転」という言葉を聞いたことのある人も多いでしょう。「あの歩道の子供は飛び出すことはないだろう」「急カーブだけど対向車が来ることはないだろう」など、運転者である自分にとって楽観的な状況であるものという前提で運転をすることで、不測の事態に対処出来ず事故を起こしてしまう危険性を持っている運転を指します。

 対して「かもしれない運転」は、まさにその逆であらゆる悲観的な事態を想定しながら運転をすることです。元気の良さそうな子が走っていたら飛び出してくることを考えて若干スピードをゆるめる。夜間であればより一層周囲の状況に気を配る。こういうことがあるかもしれない、もし起こったならばと考えることで、不測の事態にも身体が追いつくので、最悪の事態を免れるということも少なくありません。

 仕事においてのだろう運転は、まさに詰めの甘さを生む原因です。「臨機応変」と「準備不足」は全くの別物です。起こり得る事態を想定してせめて心の中でだけでも覚悟をしておくことで、その後の対応の速さは全く変わってきます。

【2】危機感を感じる

 これまでに詰めの甘さを指摘されて自分でもその自覚がありながらも、差し迫った必要性を感じずに過ごしている人もいるかもしれません。これは周囲のスタッフに恵まれていたり、ラッキーが重なってそれほど深刻な事態にならなかった。だからこれからもならないだろう。という、まさにだろう運転の結果ではないでしょうか。

 組織に属することは時に不自由で大変なのこともありますが、反面、組織全体でその成功に向かって努力するので個人のミスも組織全体としてカバーしてもらえます。そのため致命的なミスはないと感じることもあるかもしれません。

 しかし、それはこれまで周囲の人に助けられてこそ。これまでの自分のままではいけない、という危機感を持ち、自分の仕事は自分の範疇で収めることをまず意識してください。


 責任感を持つことこそが詰めの甘さを克服するための第一歩です。今ある状況を当たり前と思わず常に何に向かって、何をやるべきなのかを理解するようにしましょう。

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