社内文書は目的別にそれぞれある程度決まったフォーマットがありながら、一つ一つを記憶しておく事は難しく、また意外とどのような文章で始めればよいか悩むことがあるのではないでしょうか。ここでは、それぞれの目的にあった社内文書の例文をいくつか記したいと思いますので、作成の際の参考にしてみましょう。
1. 社内文書の基本の書き方について
まず基本的な社内文書のフォーマットについて述べたいと思います。第一段落目右端に文書配布日、一行間隔を空けて第3段落目左端に「社員各位」と記載、一行間隔を空けて第5段落目右端に企業名(必要な場合は本社所在地)及び社内文書の送付者の役職と名前を記載します。
一行空けて次段落の真ん中に文書のタイトル、一行開けて目的別定例文を記載します。一行空けて真ん中に「記」と記載、次の行から日時、場所等といった内容詳細を記載しましょう。最後に行を変えて右端に「以上」と書いて締めくくります(社外宛の文書で「拝啓」で始めた文章に対しては、終わりは「敬具」で締めくくります)。
2.目的別例文について
以下に挙げる文章はあくまで例文ですので、状況に合わせ適宜書き直して使いましょう。
①新年会の通知
「恒例の新年会を下記の要領にて開催致しますので、お知らせいたします。新年を迎え公私ご多忙の事と思いますが、各自予定を調整の上(又は万障お繰り合わせのうえ)ご参加下さい。」
②創業記念祝賀会の通知
「この度弊社創業○○周年を記念いたしまして、下記の通り記念祝賀会を開催致します。各自予定を調整の上ご出席下さい。」
③入社試験のご案内
「拝啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。さて、この度は当社の社員募集にご応募頂き厚く御礼申し上げます。つきましては、下記要領にて入社試験を行いますので、定刻までにご来場下さいますようご案内申し上げます。」
④採用結果のご案内
「拝啓時下ますますご清栄のことと存じます。さて、先日実施した採用試験の結果、第一次選考に合格されましたのでお知らせいたします。つきましては、下記要領にて面接試験を行いますので、定刻までにご来場くださいますようご案内申し上げます。敬具」
「拝啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。この度は当社採用試験にご来社頂き、誠に有難うございました。厳正な選考の結果、採用と決定いたしましたので、謹んでお知らせいたします。敬具」
⑤出勤停止通知
「当社就業規則第○○条第○○項の規定により、貴殿を下記の通り出勤停止処分といたしますので、ご通知いたします。」続けて、停止期間及び処分理由を記載します。
⑥退職勧告通知(以下は病気による休職期間満了の場合)
「貴殿は平成○○年○○月○○日より、病気(病名)の治療及び療養のため休職されていますが、平成○○年○○月○○日を持ちまして、当社就業規則第○○条○○項に規定された休職期間が満了いたします。当社では、貴殿からの状況報告を基に、貴殿の処遇に関し慎重に検討致しましたが、誠に不本意ながら現状での会社復帰は困難との結論に達しました。つきましては、当社就業規則第○○条○○項の規定により、来る○○月○○日付でもって退職となります旨ここに通知いたします。」
⑦定年退職通知
「貴殿は、来る○○月○○日で満60歳になられます。つきましては、当社就業規則第○○条○○項の規定により定年退職となります旨、ここに通知いたします。ご入社以来長年にわたり職務に精励し会社の発展に寄与されたことに対し深く感謝申し上げます。」
⑧役員会議の招集通知
「下記の通り定例役員会議を開催致します。関係者各位はご出席の程、よろしくお願い申し上げます。」
まとめ
以上が、社内文書の目的別の例文まとめです。この記事を参考に、きちんとした文章の書けるビジネスマンになりましょう。
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