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結果と過程のどちらを重視すべき?社員からの不平不満を出さないための人事考課

Shingo Hirono

2014/05/31(最終更新日:2014/05/31)


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by Gusjer
 仕事の評価をするときに、結果と過程のどちらを評価するのか。これはなかなか頭の痛い難問です。結果と過程の両方とも仕事には欠かせない要素ですが、どちらかを重視して評価をしないと、いつまでたっても仕事を評価することはできません。

 今回は、仕事においての結果と過程それぞれを重視するメリットとデメリットについて解説します。

結果を重視する場合

 結果を重視することの一番のメリットは、客観的で公平な評価が可能になる点にあります。仕事の結果は常に客観的な形で現れるものですから、評価する側にとってもされる側にとっても納得のいく評価がされるでしょう。

 不満があったとしても、目に見える結果が表れていなければ納得せざるを得ませんから、管理そのものの手間も省けます。結果は企業利益に直結するものですから、結果を重視することは企業の利益増大につながるのです。余計な業務に時間を取られることもなくなり、結果の出やすい効率的な経営が実現するでしょう。

 結果を重視することのデメリットは、メンバー間での仕事のノウハウが蓄積されない点にあります。結果を重視される職場で働く労働者は、自分が仕事で成果を上げることを第一に考えて働くようになるでしょう。部下の指導や同僚の手助けといった評価につながらない仕事に積極的に関わろうとはしませんから、個人の能力に依存する体制が出来上がってしまいます。

 また、結果を求めるあまり非倫理的な行動に走る人間が出てしまうというデメリットもあります。家庭が評価の対象にならない以上、どのような手を使ってでも結果を出そうと考える人間が現れるのは必然です。職場のモラルが低下してしまう可能性がありますから、管理者には職場倫理の維持が求められます。

過程を重視する場合

 仮定を重視する場合のメリットは、失敗を恐れずに積極的にチャレンジする気風が生まれることです。どのような仕事であっても、業務効率を改善するためには新しいことにチャレンジする必要があります。

 結果を求められる職場の場合、新しいことに対するチャレンジが失敗してしまった場合は自身の評価が下がってしまうので、積極的にチャレンジする人間は現れなくなってしまうでしょう。

 過程を重視する場合は、たとえ失敗したとしても新しいチャレンジに対して一定の評価が下されるので、失敗を恐れずにチャレンジする人間が次々に現れ、新しい仕事へとつながっていく可能性が高まります。デメリットは、結果が二の次になってしまうため、経営が不安定になってしまう可能性があるということです。

 企業が存続するためには、業績という結果が絶対に必要です。過度に過程を重視して結果を軽視してしまった場合、誰も利益を気にした仕事をしなくなってしまい、企業を支えられるだけの業績が確保できなくなってしまうかもしれません。


 結果と過程とどちらを評価基準にするにしても、メリットとデメリットの両面がありますから、メリットとデメリットを踏まえた上で、仕事のやり方を考えることが重要になります。

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