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【こんな鍛え方があったとは…】読解力を鍛えるために実践したい驚きのトレーニング法

Shingo Hirono

2014/05/27(最終更新日:2014/05/27)


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by Georgia National Guard
 仕事の資料を読むにしても読解力は必要です。幼いころから年齢に合わせた読書をしてきた人は、すでに読解力を身につけているかもしれませんが、そうでない人は、より良い仕事をするためにも読解力を鍛える必要があります。

 ここでは、読解力を向上させるために実践したいトレーニング方法を幾つか紹介したいきます。

1. 料理本を駆使して料理を作る

 なにか好きな料理本を用意して、そこにあるレシピに沿って実際に料理を作ってみましょう。これが、なぜ読解力を鍛えることになるのか分からない…と思う人もいるかもしれません。

 しかし、料理本のレシピは、材料と調味料、調理手順という必要最低限の情報のみで作られています。そこから、きちんと必要な手順を読み取り、お手本の通りのおいしい料理を作るためには、実は読解力が必要となるのです。

 料理が得意な人は、レシピを守らず自分なりの手順や味付けに変えてしまいがちですが、レシピに書いてある通りにやるというのが大切なので、そこは我慢してレシピに従います。料理が苦手な人は、よりきちんとレシピを読んで、求められている手順を再現しなければいけません。これは、少ない文章から必要な情報を読み取る訓練になるでしょう。

2. 英文を日本語に訳す

 英文、または他の言語でもいいのですが、日本語に訳するという作業をします。使う文章は、和訳が既にあるものや、日本語を外国語に訳したものがいいでしょう。

 最初は短くてもいいので、訳したものを元の日本語の文章と比べてみます。すると、複雑な文章になるほどズレが生じます。必ずしも元からあるものが正しいとは限りませんが、単純な単語の間違いではなく文意そのものが違っている場合は、元の英文をきちんと読解できていない可能性があるのです。

 ただ単調に単語を訳して文章として並べるのではなく、その文が何を伝えているかを読み取って訳さなければなりません。外国語を日本語に変換するという手順をとる分だけ、読解力を鍛えるトレーニングとなるでしょう。

3. 中国古典の解釈を書きだしてみる

 『論語』でも『孫子』でも何でも良いのですが中国の古典思想書で、原文・読み下し・現代語訳が併記してあるものを選んで下さい。現代語訳は隠して、読み下し文を読んで何を言わんとしているのか読み取る訓練をします。自分なりの解釈を書き出してみるのもいいでしょう。その後、現代語訳と比べて自分の解釈がどれだけ近いか、離れているかを見ます。

 漢文読み下し文というのは、中国語を無理やり日本語の文にしたもので、いわば「半中国語」のようなものですから、英文和訳と同様、そこから文意を読み解くトレーニングとなるでしょう。

4. 百人一首の朗読

 和歌は感情や情景を凝縮したいわば言葉の「zipファイル」のようなもの。歌に込められたものを味わうには、解凍して読み解かなくてはなりません。

 中学レベルのもので良いので古語辞典だけは用意して、わからない部分は調べながら読みます。そして、そこにある詠み手の感情を想像しましょう。また、これも書き出してみるのもいいと思います。

 解説と引き比べ、自分の解釈で間違っているところがないか確認してみた後、またもとの歌を吟味して、そこから今度は歌そのものから感情や情景を思い浮かべるのです。和歌の楽しみ方としては無粋かもしれませんが、読解力を鍛えるためには有効でしょう。


 以上、読解力を向上させるために実践したいトレーニング方法を紹介してきました。意外とこんなのもありなの?と思うものもあったのではないでしょうか。ビジネスではコミュニケーション能力が必要不可欠であり、相手の言っていることを正しく理解しなければなりません。その能力を身につけるためにも、ここで紹介したトレーニング方法を実践してみてはいかがでしょうか。

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