ビジネスの場でも、必要だと認識されて久しい「質問力」。ひとくちに質問力といっても、なかなか奥が深いものがあります。しかし、質問力がつけば、職場や社外のコミュニケーションはもとより、取引先や顧客のニーズを的確に聞きとり、相手の望むサービスを提供することにもつながるのです。
ぜひとも質問力は向上させておきたいスキルの一つと言えるでしょう。今回は、仕事で使える質問力を向上させるためのトレーニング法を紹介しようと思います。
質問したらダメなことを把握する
まずは、質問力向上のためのトレーニングの前提として、質問しないことについて触れたいと思います。当たり前のことですが、あなたが質問したからといって、相手が必ず答えなければならない義務などありません。質問力というと、何を質問するかということに焦点をあててしまいがちですが、「何を質問しないか」ということも、同じくらい大事なのです。
特に女性の部下とコミュニケーションをとりたくて唐突に「彼氏いるの?」と質問している男性上司は質問力については、「何を質問しないか」ということから考えなければなりません。前述のとおり、相手はあなたの質問に必ず答えなければならない義務などないのです。質問力は、まずは相手が答えやすいことを質問するところから向上させましょう。
相手が話したいことを把握する
相手が質問されたくないことがわかるなら、相手が質問されたいこと。すなわち話したがっていることもわかるでしょう。質問は、まずは相手が饒舌に話しそうなところから始めるのがベストです。
自分が引き出したい情報とは、直接的に関係していなくても、まずは相手とコミュニケーションをとることが重要です。「この人になら話してもいいなあ」と思ってもらうためには、ガンガン相手が話したいことを質問していきましょう。
できることなら、ある程度の下調べをしてもいいですし、逆に何も知らない状態で相手に教えをこうというスタイルでもいいでしょう。必要なのは、質問を繰り返すことで、相手が「自分の話は面白い」と思ってもらえていると、錯覚してもらうくらい楽しく話を聞くことです。
ずらし、掘る
質問力の本領発揮は、話の本質までたどりつくことです。相手の話を聞くと、ポイントになる部分があります。そのポイントについて、ずらしたことを質問したり、掘り下げる質問をしましょう。
例えば、相手に姉がいる話をしているなら、ずらした質問なら「兄弟は他にいるのか」。そこを掘り下げて、「他の兄弟とお姉さんとの性格は違うのか」など。兄弟を大事にしている人なら、喜んで話をしてくれるはずです。
仕事で使える質問力を向上させるためのトレーニング法を紹介しました。質問力の本領発揮は、話の本質までたどりつくことです。コミュニケーション能力としての質問力とは別に、「本質にたどりつける」ということも質問力がビジネスに必要とされる理由でもあります。ぜひとも質問力は、トレーニングを積んで向上させていきましょう。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう