質問力を上げるためには、いわゆる「アドベンチャーゲーム」のような対話形式のゲームが有効と考えます。勉強会などで質問力を上げるために、ちょっと準備に手間がかかりますが、楽しみながら有効なトレーニングにもなるであろうゲームを、実際のアドベンチャーゲームの中のジャンルから選んでみました。
1. 裁判ゲーム
『ストリートファイター』や『バイオハザード』シリーズで有名なCAPCOMの裁判ゲーム『逆転裁判』のように擬似裁判を行います。犯人役、被害者役、証人役、検察役、裁判官役などを決め、主人公として弁護士役を置きます。
擬似的や事件、例えば殺人事件や窃盗事件などを設定し、証拠品などを用意して、犯人役の無実を証明するために弁護士役は証拠品や、事件の資料などを参考に証人などに質問をして矛盾を突いていくのです。
被害者、証人、検察役は、あらかじめ矛盾があることを想定した答弁のパターンを用意しておきます。弁護士役は的確な質問で相手の矛盾を暴いていかなければ、依頼者の無実を証明できません。主人公は、いかに事件の内容や証拠を正しく理解して、そこから的確な質問を選び取るかが、ゲームを進めていく上での大きなポイントとなるのです。
このゲームをプレイすることで、仕事の内容や資料を正しく理解し、どこに疑問があるか、どこに矛盾や問題があるかなどを的確に導き出す判断力を養えるとともに、そこから的確な質問をする質問力を養うことができます。
2. 推理系ゲーム
上記の裁判ゲームと似た感じですが、今度は事件現場を用意し、主人公を探偵役として、主人公は自分で事件現場の状況を理解して、証拠を集めなければなりません。また、証人役を用意して、的確なキーワードを含んだ質問がなければ情報を与えないようにします。
まず、事件を解決するためには事件現場や関連箇所を観察して状況を理解したり、物的証拠を見つけ出す観察眼が必要となります。また、証人などから有効な証言を得るためには的確な質問を選択していかなければなりません。正しい質問でのみ、真犯人にたどり着けるような仕掛けをしておきます。
こういうタイプのゲームをすることで、仕事においても人物や仕事の状況を注意深く観察する習慣がつき、そして観察から得たものから有益な情報を引き出す質問ができる質問力を身につけることができるでしょう。
3. 擬似恋愛ゲーム
この手のことが許されるようなフランクな職場限定になりますが、いわゆるギャルゲー、恋愛シミュレーションのようなゲームをやります。まず、対象になる女性とその女性の性格的な設定、そしていくつかの場面で使用する質問と答えを用意しておくのです。
このタイプのゲームで重要なのは会話です。主人公役となった人は、いくつかの質問と会話によって相手役の女性の性格などを読み取り、好感度を上げるような選択をしていきます。間違った持っていき方をするとバッドエンドを迎えることになります。
グッドエンドを迎えるためには、ゲームといえど空気を読めることが大切です。相手役の性格や、態度から空気を読んで言っていいことと悪いことを判断できなければバッドエンドに進んでしまうでしょう。
このタイプのゲームをプレイすれば、そのときの状況によって質問していいか悪いか、何を質問しても良くて、何を質問するのはいけないかという空気を読む力を学べます。それもまた仕事の上で大切な質問力といえるでしょう。
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