仕事での意識が高さは、そのまま仕事の達成度に直結してきます。会社でも各人の仕事への意識の高さは人それぞれですが、仕事の意識の高い人が集まる部署は成果も大きく、仕事の意識が低い人が集まる部署は、成果もあまり出せないでしょう。会社全体でも同じです。今回は仕事の意識改善がもたらす影響と効果を、意識改善をするヒントとともに考えてみます。
当事者意識を持つ
仕事に関する意識改善の影響と効果という点で、わかりやすい例は、「学生の掃除」です。昔は、学校では子供が自分の教室やトイレの掃除をしていたでしょう。優等生気質の子供なら、真面目に掃除に取り組んでいたでしょうが、ほとんどの子供が掃除を面倒だと思い、嫌々やっていたはず。ですので、子供に分担して掃除をさせると、どうしもキレイにはなりません。
しかし、一人暮らしをしたりして、自分の部屋は自分しか掃除しないという状況におかれると、とたんに気持を入れて掃除したりするものです。子供が分担して教室を掃除した結果と、自分しか掃除する人のいない状況下におかれて掃除した結果。どちらが、効率的かつよりきれいになるかは明白でしょう。すなわち、当事者意識という観点からの意識改善が大切なのです。
集中ポイントを作る
おとぎ話などに出てくる「見てはいけない」パターンの話。人は、「見てはいけない」と言われると、「見てはいけない」ということに意識が集中してしまい、見てはいけないものの方に進んでしまいます。ですから、本当に見てもらいたくないのだとしたら、別の方向のものに意識を集中させるように仕向けた方が見てしまう可能性を減らせるでしょう。
人は、意識が集中するポイントの方に気持も行動も向かってしまう生き物。ですから、仕事の意識改善としては、常に仕事の目標を具体的にイメージすることができていると、自然とその方向に向かっていき、効果がでてきます。逆に目標がなかなか達成できない場合は、目標が非現実的すぎたり、曖昧でイメージしにくくないか点検してみる必要があるでしょう。
ゴールを先に決めてしまう
同じように子供の例をとりますが、例えば、子供に夏休みの間にやるように、子供が負担だと思うくらいの冊数のドリルを渡すとします。おそらく、ドリルを渡された瞬間に子供は辟易し、夏休みの間に子供が自分で時間を管理して、すべての冊数をやりきるのは難しいでしょう。
しかし、夏休みの間、「一日のうちにこのページ数だけやればよい」と毎日、数ページずつ子供にドリルを渡すと、ドリル数冊をまとめて一気に渡すより、達成度は高くなるのです。
まとめて渡した分と、数ページずつの分と作業量トータルは同じだとしてもです。作業量を細分化して、到達点を簡単にすることで、人は意識が変わり、膨大な作業量を目の前にするより効果をあげるようになります。
仕事の意識改善がもたらす影響と効果を、意識改善をするヒントとともに考えてみました。ちょっとした意識改善でも、結果は全然違うことはよくあります。ヒントをもとにして、意識改善を続けていけるようにしていきましょう。
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