課題管理表を作成する際に盛り込む項目を決める際は、そもそも“課題管理とは何か”を考えるべきだろう。
世界標準のプロジェクト管理方法論PMBOK(Project Management Body of Knowledge)を参考に、課題管理表を作成する際に盛り込むべき項目を考えていきたい。
なお、PMBOKでは「リスク・課題管理」の部分に課題管理について記されている。
PMBOK準拠の「課題管理」とは?
【課題管理】計画段階と実行段階で異なる“課題管理”
PMBOKでは「リスク・課題管理」の中で、リスクをマネジメントする担当者、リスクの発生確率や影響度を計画段階で想定しておくように記されている。
また、計画の次段階ではリスク監視・発生課題の解決などの管理業務を実施することについても記載。
課題が発生したら、解決すべき課題を認識、対応策を検討、そして担当者を割り当てていく。
【段階別】「課題管理」で行うこと
- 計画段階:起こりうるリスク、リスクをマネジメントする担当者、リスクの発生確率や影響度を想定する
- 実行段階:リスク監視・発生課題の解決などの管理業務の実施
【課題管理】発生課題への対応の仕方
対応策には、優先順位と、解決すべき期日を設定していく。対応状況を管理し、課題解決したかどうかを確認することが、“課題管理”という活動である。
課題管理は、進捗管理やスケジュール管理と連動するため、遅れた作業はなぜスケジュール通りに進んでいないのかという観点から課題が導かれるだろう。
課題管理表を作成するときに盛り込むべき項目
課題管理表に盛り込むべき項目:課題について
【課題】発生課題について課題管理表に盛り込むべき項目
- 課題番号
- 課題タイトル
- 課題の優先度
- 課題の詳細
加えて、プロジェクトに応じて課題日時や課題管理表を記載した担当者名も加えると良いだろう。
課題管理表に盛り込むべき項目:課題への対応(解決策)について
【解決策】課題の対応について課題管理表に盛り込むべき項目
- 対応策
- 課題担当者
- 課題対応期限
- 課題のステータス
-
課題解決日
今回はPMBOKの情報をもとに、課題管理表の項目について紹介した。PMBOKガイドは国際的に標準とされている知識体系である。
PMBOKは日本語版の書籍も販売されているため、プロジェクト管理について学びたい人はPMBOKを見てみるとよいだろう。
課題管理表を作成する際には、今回紹介した項目を取り入れてプロジェクトのリスク・課題を管理してみてほしい。
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